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異能部  作者: KAINE
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クリスマスの日常その1

 クリスマスとくれば世の恋人達がひしめき合い未来の恋人を誘おうなんて奴も枚挙に暇がない、友人通しでワイワイ騒いだり家族と過ごしたり、はたまた教会に行く人も居るだろうし飲み会なんかもそこかしこで開かれる。

 学生ならば友人宅で菓子を持ち寄りお金を出してケーキやオードブルを用意したり、ファミレスで豪遊したり、資金に余裕があるなら何処かを貸し切って楽しむ、その過程はどうあれ基本的には飲み食いしてパーティーゲームに興じ、カラオケだとかに行って騒ぎ、少し法を無視して酒を呑んでみたりする、問題となるのは場所でこの時期と言うか日は何処も一杯で数人が楽しむには数時間待ちとかも起こり得る、気の効いた奴が居るなら事前に席を抑えるがこの場合アルコールとは無縁の席になるだろう、昨今では年齢確認は入念にで注文できる筈もない。

となるとやはり個人宅だが当然親の目が光るし危ない橋を渡らせようとするような保護者はそうそう居ない、居たとしても自分の子供ならまだしも他人の子供の責任までとなれば間違ってもゴーサインが出るなんて事はないだろう。まぁアルコールが伴わない健全なパーティーならば場所を貸すくらいは認めてくれるだろうがそれでもマンションやアパートなら近所迷惑にならない範囲で静かに楽しめと言うだろうし若者からするとそんなのは水を差されるのと同義だ。


 「で、俺の所に来たと」

 「あぁ、俺の代の生徒会と現生徒会の懇親会って名目でな、まぁメンバーは知っての通り何時もの三人だが影野君の家は余り広いとは言えないらしいし俺の家も同じく緒方君の家はマンションで騒ぐ訳にもイカンらしい」

 「生徒会室は?」

 「流石に生徒会室で騒ぐのはな、と言うか部室での飲み食いは未だに厳しい、運動部が給水するのと活動を再開した茶道部を例外として見逃してはいるがおおっぴらには無理だ、かと言って緩和しようにもパーティー利用されたりサボるために使われたりだとな、それとも今回はお前が発起人になって変えるか?」

 「ゴメンだな、面倒だし来年は俺も菜慈美も後輩に対するスパルタ教育で異能部も実質開店休業と言うか解散だしな、んで今さらだがウチは勝手に飲み食いしてるが良いのか?」

 「今さらだが彼処も例外だよ、地味に教職員とかお客様で紅茶好きなら勝手に使ってるしな、言葉は悪いが賄賂でなぁなぁだ」

 「なるほど、で、場所だがまぁ構わんよ、流石に徹夜となると厳しいがクリスマス当日からは少しズレるが土曜か日曜だろ? それなら構わんしお前らがゴミとかそのままとか考えられんしな、ただそういう事なら俺らも参加するぜ、少なくとも俺は家主として参加する」

 「むしろ願ったりだな、参加者が増えればケーキや食い物の質を上げられるからな」

 「OKだ、とりあえず放課後に二人に聞いて返事は後で」



 「って事なんだがどうするよ? 遅くなるなら車は出せるぞ」

 「そうね、リリちゃん呼ぶなら私はOKよ」

 「トーマス達連れて来て良いならOKですよ」

 「ロリっ子なら場所取らんし良いだろ、んでトーマスってヘビの骨だっけ?」

 「はい」

 「まぁ骨なら良いだろ、ミイラもまぁギリOKだがゾンビ個体は飲み食いするからアウトな」

 「後ベルゼだったかしら? ハエもアウトよ」

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