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異能部  作者: KAINE
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自宅の日常その5

 「まぁこの成績ならどっちも受かるんじゃないか? 本番までキープする必要有るが」

 「おー、じゃあどっちが良いと思う」

 「さぁな、俺は西岸しか知らないし西岸しか行く所無かったからな、そっちしか言えないが基本的には自由だぜ、公立の方も伝え聞く限りだとお堅いって訳でも無いようだがな」

 「じゃあ進学的には?」

 「そりゃあ似たり寄ったりだろう、偏差値そんなに変わらんしな、スポーツ推薦的には西岸の方がネームバリューは上だが、まぁお前には関係無いか、運動はそこそこだし」

 「他に何か有るとするなら、西岸なら一応は後輩が居るし生徒会役員も悪い扱いはしない筈って所だな、書記ちゃん、今は副会長ちゃんか……彼女なら理数系見てくれるだろうし新会長君は平均的に、あぁ後輩は頼るなバカが罹患(うつ)るから」

 「うーん、公立の方は先輩とかも結構居るしな~、そっちでも話を聞いてみるよ」

 「そうしろそうしろ、一面から見た物なんざ角度も確度も足りん、それに学生業なんてのは勉強6楽しさ4ってのが理想系だろ、変に考えず友達と一緒とかでも良いんだ」

 「私的には勉強と楽しさが逆の方が良いかなって」

 「半々ってのもある意味答えだが逆転はなぁ、卒業はともかく進学まで見るなら逆はキツイぞ、まぁ何処に通いたいのかも左右されるが、まだそこまで先は見てないんだろ? ならそれもアリだ、どうせ二年の夏とか秋にはそこを見据える必要も有るしな、一年間はエンジョイするのは十分に許される」

 「じゃあ一年でも楽しめるイベントとかは?」

 「あー、西岸名物開幕文化祭ダッシュくらいか、もはや知れ渡ってて効果は制定されてから数年くらいしかなかった悪法、確かお前が卒業する頃には消せるから経験できる最後の世代だな、全くもって誇れないが」

 「あー、悪名高いアレかー、当時の生徒会役員が全員内定取り消されたとかその後就職できなかったとか言われてる」

 「そんな噂有るのな、俺は知らなかったぜ、まぁ内定取り消しは間違い無さそうだが、今度元会長に聞いてみるか、アイツも知らないだろうけど」


 「あら? 二人して何見てるの?」

 「鈴子の今学期の中間」

 「あー、もうそんな時期ね、エーッと五教科平均して80点くらい? 悪くはないけどもう一声欲しい所ね」

 「うー、耳が痛い」

 「まぁもう少しで受験始まるしな、ってか始まってるとも言えるが、基本的な所はできてるし多少ケアレスは有るが問題ない、この調子をキープして年末にブースト掛けつつ反復で公私共に余裕だろ、別に内申も悪いって事は無いと思うし」

 「内申って何で決まるの?」

 「まず基本は授業態度な、板書してるかと挙手してるか、後は提出物を出してるかと普段の行いとかとか、まぁ普通に授業聞いて適度に挙手して受け答えして宿題出してりゃそう悪くはならん」

 「あー、そこそこかな? 宿題は解らない所は抜く事有るけど基本出してるし、ノートはちゃんと取ってるし解る問題は挙手してる」

 「可もなく不可もなくか、もう少し前なら部活動とかのブーストも有るが今の時期からだと遅いな、勉強頑張れとしか言えん、そりゃあたまには見てやれるがな」

 「私も中学レベルならまだ少しは解るし教える事もできると思うけど、流石に関数とか怪しいかな」

 「因みに歴史を親父から学ぼうとか思わん方が良い、中学三年だとメインは第二次大戦か戦国時代くらいだったと思うが無駄に吉野ヶ里遺跡の規模とか大森貝塚の発見時期とかテストじゃまず出ない数字覚える羽目になるから」

 「あー、一年の頃に土偶で痛い目見たから知ってる」

 「そりゃあお前が悪いわ、土偶と埴輪は専門も専門、アレ見ながら飯喰える様な変人に聞くのが間違ってる」

 「流石にあの人も土偶で飯は食えないと思うわよ? 茶碗が縄文式風なだけで」

 「それをだけ()()とは言わないと思うよママ」

 「俺ガキの頃菜慈美の家で飯食わせて貰って、何に驚いたって茶碗が普通にキャラものとかそこらで売ってそうな陶器だったって事だからな、変にウネウネした柄とか無いんだって」

 「灰皿とか湯呑みとか、弥生縄文風の多いからね家は、私も友達の家に遊びに言った時結構なカルチャーショック受けたなぁ、お父さんがパイプ吸わないんだって」

 「あー、俺も10才くらいまでなんで町行く大人に葉巻吸ってる人居ないのか不思議で仕方がなかったな、それが当たり前だと思ってるし」

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