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『俺』が『私』になるまでの成長記  作者: 羽鵺
第一章 『私』が『 俺』になるまで
7/16

5.『私』の魔属性と無属性を学ぶ

すいません!

ステータスの技能スキルで「第六感Lv8」を忘れていましたので、初めてステータスを書いた話しから付け足しています。



どうもお久しぶりです。

あれから二週間弱経ちました。

朝昼晩とながら仕様で魔力循環をするスパルタ修業のおかげで、魔力循環・魔力探知・並行思考のレベルがMAXになりました。

しかも、ちょくちょく師匠が魔法で攻撃してきたので、魔力攻撃耐性・自然治癒・脚力のレベルが一つアップして、新しいスキルの、回避・瞬発力を会得して直ぐにレベルが三つアップしました。


死ぬかと思った。


今日は座学なので、師匠のお下がりの半袖Tシャツと短パンを着て、リビングテーブルの椅子に座る。

紙と万年筆を準備して師匠を待っていると、分厚い本と手作り感満載な薄めの本を持って来た。



「う~し、まず"無属性魔力"について勉強するよ~」



今だに寝惚け気味な師匠は、間延びした声を発する。

師匠は朝に弱く寝汚い。

気付けば何処かしらで寝ているので、何度も叩き起こしているのだ。


ユラユラしながら手作り感満載な本を渡してきたので、取り敢えず表紙をめくると『無属性とは!』と大きく書いてあり、その下に地味に下手くそなイラスト混じりで説明されている。



「無属性の魔力は、人族・魔族・獣人族の種族全員が必ず持っている魔力だ。主に、浄化・保温・保冷・状態保存等の、普段の生活に必要なモノがほとんどで、希に転移が使える人がいる。此処までが一般常識ね」



一度説明を区切ると、いつも以上にニヤニヤとしながら次のページを指示する。



「今から話すのは、()()()()()()()無属性魔力の事だ。と言っても、私の知人は感付いていると思うけどな」



師匠は得意気に言い放った。

普段より表情にイラッと来るものがあったが、話しの内容はとても面白かった。


無属性魔力を極めると、『無属性を極めた者』という称号を会得できるらしい。

その称号を会得すると、詠唱やほとんど魔力に意識しなくても無属性の魔力を使える事ができる。

他にも、『混合魔力』という技能スキルを無属性でやると会得しやすく、無属性との混合の仕方によっては、強力な魔力を編み出すことができる。


これらは師匠が十四歳の頃に、無属性魔力で混合魔力をして遊んでいた時に偶然見つけたらしい。

この人、薄々気付いてはいたけど凄い人だよな……アホだけど…。


一度頭の中を整理する為に休憩を挟み、師匠はもう一つの分厚い本を手に取る。



「次は無属性以外の魔属性の事に移るよ。魔属性ってのは産まれた時から決まっていて、大体一つか二つだ。だが、たま~~に三つ以上持って産まれる時がある!」



師匠は此方に指を、ビシィッッ!!て感じで指しながら言う。

確か私の魔属性は、水・雷・風・空間の四つの属性だ。


魔属性には大きく分けて三つの種類があるらしい。

火・水・雷・風・土の五大魔属性、光・闇の希少魔属性、空間・音・重力等の五大魔属性・希少魔属性以外の特殊魔属性の三つだ。

ほとんどの人が五大魔属性を持っていて、たまに希少魔属性が現れる。

特殊魔属性を持っている人はほとんどいなく、今現在全種族で認識されているのは七人だけだったらしい。

元々自分は特殊な方だとは認識していたけど、魔属性が四つあって特殊魔属性一つ持ちとか……。

私は私自身が思っているよりも、特殊だったらしい。

後、師匠は、火・風・闇・重力の四つの魔属性を持っているらしい。

この人も大概だよな。



「つまり!レインを合わせて八人になった訳だ!因みに、昔の記録書によると"異世界から来た者は、訓練次第で好きな魔属性を会得できる"とあったよ」


「へぇ~、……ん?異世界?」



初めて聞く単語に首を傾げて疑問符を飛ばすと、師匠はアッという顔をして説明する。

これは忘れてたな。



「人族の方で"勇者召還"や"聖女召還"をする時があってね、異世界から呼び出すんだよ。魔族はやり方は解るんだけど、自分たちの世界の事は自分たちで何とかしようって感じで、なるべくしないようにしているんだ」


「ふぅ~ん、それって元の場所に帰せるんですか?」


「さぁ?それは解らないかな。召還された人たちはそのまま此処が気に入って、帰ろうとしたことがないらしいし」



いつものイラッとする顔で肩を竦める師匠。

何となく気になって聞いてみたが、どっからそう言う情報を持って来るんだろうか……?


師匠の指示でジャージに着替えて外に出る。

其処にはいつ準備をしたのか、あちらこちらに木や岩がある。

何だろう…嫌な予感がする……。



「よーし!今日から無属性魔力と同時に武術特訓を開始する!!魔力を使うには体力と戦闘技術が必要だからな!攻撃魔力や防御魔力は、『混合魔力』のスキルと『無属性を極めた者』の称号を会得してからするよ。無属性は料理や片付け等の家事全般をする事で上達するから、今日から私の分もよろしく!」


「え」


「はい開始!」


「え」



≪熟練度が一定に達しました。「第六感Lv8」が「第六感Lv9」にレベルアップしました。≫


くそぅ、スパルタ………!!(二回目)

てか、うるせぇわ…………!!!







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