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『俺』が『私』になるまでの成長記  作者: 羽鵺
第一章 『私』が『 俺』になるまで
10/16

8.『私』は修業を終え聖獣と遭遇する


秋の三月三十日。

等々この日がやって来た。



「レイン、あんな状態からよく修業に耐えてくれた。今日で私の修業は終わりだが、このまま此所で暮らしても構わないよ。あの部屋は自由に使ってくれ」


「今までありがとうございました。ちょくちょく師匠の言動にイラッとくる時がありましたが、とても有意義で楽しかったです。これからもよろしくお願いします」


「お前、たまに余計な事を言うよな」



口元を引き攣らせて言う師匠に、首を傾げる。

家事関係は住まわせてもらう代わりに、私が師匠の分もやると言うと、料理だけ頼むよと笑った。


夜になり、後は寝るだけになったのでステータスを確認する。



────────ステータス────────


*名前

レイン 10歳(♀)Lv11


*種族

人族


*魔属性

「水属性」「雷属性」「風属性」「空間属性」


*称号

「銀狼の先祖返り」「■■■■■■■」「無属性を極めた者」


*特別スキル

「狼の瞳」「■■■■■■」


*職業スキル

「家政婦Lv7」NEW「料理人Lv7」NEW「格闘家LvMAX」NEW「魔導士Lv9」NEW「発明家Lv4」NEW「狩人Lv2」NEW「暗殺者Lv2」NEW


*技能スキル

「暗視LvMAX」「第六感LvMAX」「視覚強化LvMAX」「聴力強化LvMAX」「疾走LvMAX」NEW「脚力LvMAX」NEW「腕力Lv7」NEW「気配探知LvMAX」「痛覚軽減Lv6」NEW「恐怖耐性Lv5」NEW「飢餓軽減Lv2」「自然治癒Lv7」NEW「魔力攻撃軽減Lv1」NEW「魔力探知LvMAX」「体力自然回復LvMAX」NEW「魔力循環LvMAX」「並行思考LvMAX」「回避LvMAX」NEW「瞬発力LvMAX」NEW「集中LvMAX」NEW「気配隠蔽Lv9」NEW「隠密Lv8」NEW「蹴り技LvMAX」「柔軟性LvMAX」「発想力LvMAX」NEW「判断力LvMAX」NEW「混合魔力LvMAX」NEW「物理攻撃LvMAX」「棒術Lv9」NEW「物理防御LvMAX」「魔力防御LvMAX」NEW「魔力攻撃LvMAX」NEW「魔力自然回復Lv8」NEW「創作Lv5」NEW「開発Lv5」NEW「短剣術Lv4」NEW「弓術Lv3」NEW「暗器Lv5」NEW


*スキルポイント

168P


─────────────────────



……アレ?魔力攻撃耐性が軽減になってる…?

え…もしかして、スキルって種類によってレベルMAXになったら一段階上がるのか……?

ぉぉ、初めて知った……。

他にも、スキルについて知らない事があるのかな?

明日から色々試して見よう。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




おはようございます。

今日から、結界の外に出ても良いと許可が降りたので、そこら辺を探索しながら初魔獣討伐をしたいと思っています。


魔獣や魔物にはランクが付いている。

弱い方から順番に、F→E→D→C→B→A→S→SS→SSSの九ランクある。

此所、魔の森第一孤島は師匠が管理しているので、大体F~Dランクまでの魔獣か、穢れ堕ちという穢れが体内に入ってしまって自我が無くなった魔物がいる。

穢れ堕ちした魔物は討伐対照になる。


状態保存と空間の混合魔力で創った空間に、必要な物を突っ込んでいく。

この魔操力は、師匠が持っているマジックバックを参考に創ったのだ。

欲しい物を手を伸ばして言うと、ポンッと手元に現れる仕組みだ。

特殊魔属性は身近に必ず有るモノなので、人族である私にはかなり使いやすい。

師匠曰く、魔操力は当たりと外れがある。

火・水・雷属性等は、自分で持ってくるかその場で創らないといけない。なので、風・土属性は当たりになる。

まぁ、考え方によっては何処でも使えるんだけど。


いつの間にか腰まで伸びた髪の毛を師匠みたいに縛る。

さて、準備ができたので!



「行ってきます!」


「おう、行ってら~」



相変わらず覇気が無いな。


結界から出ると、ジメッとした空気が纏わりついてくる。

森の中に入る程嫌な魔力が強くなっていくのを感じて、これが穢れた魔力なのだと直ぐに解った。

気配探知と魔力探知を同時にしながら進んでいると、所々にある気配と全く違うモノがあるのに気が付いた。

気になって暗殺者のスキルを全力で使いながら木を伝って近づくと、異様な光景が目に映る。


そこには大量の魔獣の死体が転がっていて、その中央には数匹の魔獣と一匹の魔物がいた。


今までずっと戦っていたのか、魔物はボロボロになっている。

一目見てかなり危ない状況なのがわかる。

魔物の気配に引き寄せられているのか、周辺にいる魔獣が此方に近づいて来ている。

これが初戦だが、迷っている隙はない。

木の枝から手前にジャンプしながら降りて、上体を低くして走る。

魔獣の死体の上や間を走り、一番近くにいる魔獣を横に蹴り飛ばす。

魔獣は全部で六匹。

さっきの蹴りで一匹巻添えにしたので、後四匹。

短剣を構え、自分の身長を越している狼型の魔獣を飛び越え、魔物に爪を立てようとしている熊型の手を切る。

周りには自分よりも大きい魔獣が四匹。

だが此処には、大量の血液(水分)がある。



「水柱-針-」



血液に含まれる水分だけを操り、魔獣を串刺しにしていく。

師匠の前で一度自分の血液でやった時、ドン引きしながら、そんなこと思い付いて即実行できるのはお前位だと言われた。

魔法では絶対にできないらしい。


急いで力尽きて倒れている魔物を拾い上げる。

どうやら猫型の魔物らしく、大きさは両手で楽に抱えられる位だ。

走りながら魔物に浄化を掛けていると、あることに気が付いた。



「アレ?こいつもしかして………」



家まで全力疾走して、バンッ!と扉を開く。



「師匠、聖獣拾った!」


「は?」







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