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間章 記憶
「嫌だ!やめて、痛い!!」
『あぁ?ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ?!』
「やめて、やめてぇえええ!」
『はぁ、ホントムカつく野郎だな、反省もできねぇのかよ!!!』
「ご、ごめんなさい...ごめんなさい...」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな」
『...』
『チッ』
『.............』
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春に差し掛かろうとしていたある日、僕はお父さんと喧嘩した時のことを思い出していた。
その日にできた痣を見ながら、
虚ろな表情で、
『これから』について考えていた。
(こんなこと誰にも言えないだろうな、、、)