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#2 道
それから数日間、僕達は色々な事を話した。
«んーじゃあ、好きだったゲームは何?»
《あ、マリオカート好きだったよ!》
«え、ほんと?! 僕も小学生の頃めっちゃやり込んでた笑笑»
«どれぐらいの頃からやってたの?»
《えっとねー....》
《何か部活に入ってる?》
«うん、吹部と軽音に入ってるよ!»
《おーすごい!》
«何か部活に入ってるの?»
《それがまだ何も入ってないんだよね、、、》
«そうなんだ、んーじゃあ趣味は?»
《音楽を聴くこと!》
«おー!じゃあ吹部とかいいかもね!笑笑....»
毎日色々な話で盛り上がり、僕は彼の事を『仲の良い友達』として認識するようになっていた。
そして次第に、
〈もっと仲良くなりたい〉
〈彼も同じ気持ちなのかな、、〉
〈もしかして好きなのかな...〉
という気持ちが芽生えるようになってきていた。
そしてやり取りを始めてから約1週間、
僕は、
「ねー、」
「通話してみよう?」
と彼に向かって打ちこんだ。