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Tender Liar  作者: 時雨
第4章
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第4章

香月先輩からの唐突な問いに、私は思わず「えっ」と声を漏らしてしまった。

彼女が私にどんな答えを求めているのか、そもそもこの質問の真意は何なのか、それすら分からない。


――柚紀は融が好き?


それは、もちろん、イェス。

だったら、頷けば良いのだろうか。

ただ単純に答えれば、それで良いのだろうか。

素直に、好きです、と。

でもそうする以外の答えが、私には用意できなかった。


「…はい、好きです」

「融も、柚紀が好きなの?」

「え…えっと、それは――」

「ねえ。柚紀ってさ、わたしと融がどうして付き合うことになったか、知ってる?」

「いえ、何も知らないです。彼、本当に何も教えてくれなくて」

「そっか。まぁ嘘つけないもんね、融。…でもほんと、柚紀ってば融に愛されてるのね」


融は嘘がつけないんじゃなくて、嘘をつくのが上手すぎるんですよ。

心の中で香月先輩にそう言いながらも、私は彼女の言葉に驚いていた。


もちろん私は、二人が付き合うことになった経緯なんて知らない。

けれど、どうしてそのことが「愛されてる」に繋がるのだろう。

そんな疑問を香月先輩に投げかけようとした時だった。

私よりもほんの一瞬だけ早く、彼女が口を開いた。


「融が今日、どこに行ったか知ってる?」

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