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Tender Liar  作者: 時雨
第1章
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第1章

そう考えると、何だかすごく切なくなった。

胸と喉の間、その辺りが、締めつけられたみたいになる。

わけもなく、泣いてしまいそうになる。

それが、好きという証拠なのだ。

だけどそれは、誰にも悟られてはいけない。絶対に。


三上さん。

三上、融さん。

それが、私の好きな人。

初めて、好きになった人。

私は、彼の名前を何度も呼んだ。

心の中で、叫び続けた。

さっきの、ヒロト君みたいに。

「トール」。

決して口には出せないけれど。

融、と、何度も、何度も。


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