表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第1話 クソアプリ

[超能力診断!アナタにぴったりの超能力を授けます!!]


俺は暇を持て余していた。今日は日曜日で、部活はなく、宿題も昨日終わらせてしまった。かといって、今から友達を誘って外に出る気力もない。今どきの高校生というのはだいたい一つか二つはスマホのアプリゲームをやっているものであり、自分も例に漏れないのだが、飽きてしまった。そこで新たなアプリを探していたら目に留まったのである。


「ま、ちょっとやってすぐアンインストールすればいいか。」


さて、どんな超能力と診断されるのか。変なやつだったらイヤだなー。鼻くそを爆弾に変える能力とか。いや、あれは全身を爆弾にできる能力なんだけどね。


地味に好きだったキャラのことを考えているとインストールも終わったので開いてみる。


[超能力診断!アナタにぴったりの超能力を授けます!!]


●[この診断の結果、あなたに最適な超能力が授けられます。この診断で得たあなたの個人情報は診断にのみ使用されます。同意しますか?]


ほんとに授けられることはないだろうが、まぁ雰囲気作りってやつか。個人情報大丈夫なんだろうか。まぁいいか。


[同意する]を押す。


●[あなたの姓名、生年月日を入力してください。]


一鬼いちき まこと 1999年10月11日 っと。


●第1問[あなたの目の前に人食いライオンがいます。次の選択肢の中であなたはどれを選ぶ?]


A,走って逃げる

B,素手で戦う

C,武器を探す

D,死んだふりをする


うーん。Cかな。走っても追いつかれそうだし、人食いなのに死んだふりしても食われるだろ。素手は論外。



●第30問[あなたは山を登っています。次の選択肢のうち、あなたはどれを見ていますか。]


A,頂上

B,太陽

C,木々

D,地面


実際は分からないけど男ならAかな。Aにしとこう。


●[お疲れ様でした。これで診断は終わりです。診断結果が表示されるまで少々お待ちください。]



[診断結果]


あなたは超能力《偽られし英雄の手》を授けられました。



えっ?これだけ?能力の説明とか無いの?自分で中二病的な妄想でもしろってことか?なんてクソアプリなんだ。


俺はすぐにアンインストールした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ