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なんか音したなと彼は思った


ようやっと立ち上がった御影の上にばらばらと何かが降ってくる。地味に痛い。


この時点で、門上御影何も理解していない。

なんかすっげえ音したなぐらいである。


『GA?』


だからその時も。

なんか音したなぐらいのかんじで上を見上げた。


――邪神本体が爆裂四散していた。


『GAAAAAAAAAA!!』


いや、厳密には4分の3ぐらいは原型を保っている。

どうやら4分の1ぐらいが爆裂したらしい。いや――今なお小規模な爆発が続いているようだ。


『NA、ナンDAナンDAナンDAナンDAナンDA!!!!』


そしてどうやら――このばらばらと降ってきているのは邪神本体の欠片らしい。

ということにまで理解が追いついた時には、どうやらカルルットの手によって邪神のかけらが回収されていた――らしい。

カルルットさんクラスになると御影にはなにをやっているのか大体わからないのだけどどうもそういうことらしかった。


『ナンダオマエハ!!』


そして、邪神は――明らかに御影を見ていた。

つい先ほどまで存在すら意識の端にすら上がらなかっただろうちっぽけな存在を――見ていた。

しかし、生粋の雑魚である御影はそのことに気が付かない。

といって何ができるけでもなくとりあえずあわあわしてるだけであった。


『GAAAAAAAAAA!!』


そのことにキレ訳でもないだろうがゴンを貫いた槍が四方から御影に迫る。


だが。


ボンッ!! ボボンッ!! ボボボンッ!!


『ナゼ!! ナゼ!! NAZE!!』


槍が爆ぜる。

どころか、槍からさかのぼって邪神本体まで爆発が広がっていく。


『ナンダオマエハ!! ナンナンダ!!』


そこまで言われてなお。

門上御影は自分に問いかけられていることに気が付かない。

せいぜいが槍の爆発をよけようとしてまたすっころぶだけである。


『クソッ!!』


今度は明確に反応を示さない御影にいら立って――邪神本体は離脱した。


あとに残されたのは御影と――集まり始めた勇者たち。

転がりまくった御影はそれはもうたいそう泥だらけだったという。

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