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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

服縁

掲載日:2016/03/02

なんでこんなときに………。



すっかり明けたと思っていた梅雨。けど、お天道様は理不尽な気まぐれを押しつけてくる。



まさか雷雨って………。天気予報じゃ、今日は一日中晴れだったはず。



こんな悪天候の中、なぜ私が外を出歩いているのか。それは、遡ること一時間ほど前………。







特に何もない平穏な日曜日、私は自宅のソファでファッション雑誌を読みふけっていた。

そんなとき、携帯のバイブ音が鳴り、懐かしい名前をディスプレイに表示した。高校時代に私のいたグループのひとり、ユカからだった。

「もしもし、久しぶりね。急にどうしたの?」

『おひさー。実はさぁ、ちょっとお願いしたいことがあるんだよね』

「何? お願いって」

『私、今度結婚するんだよ。それで、サキに友人代表として何か喋ってほしいなって思って』

「え? すごいじゃん! おめでとう‼︎ それで、いつやるの?」

『4ヶ月後の11月。八王子の式場で』

「そっかー、ユカもとうとうお一人様卒業かぁ。オッケー、しっかり考えとく」

『よろしくー。じゃ、詳しくはまた今度連絡するよ』

「わかった」

通話を終えると、早速スピーチの内容を考えることにする。

「ユカさん、えーと…新郎さん、ご結婚おめでとうございます。ユカさんとは高校生の頃からの付き合いで………あー。ダメだ、思いつかない」

やっぱり私はこういうの苦手だ。

………そういえば、スーツどこにしまったっけ? とりあえず、部屋のクローゼットを漁ってみる。

「あったあった。うわ、すごい臭い。漫画家になってからはもうまともに着なくなったし、無理もないか。そうだ。締め切りもひと段落したし、気分転換の散歩がてらにクリーニングに出しにいこうっと」







そんな訳で、クリーニング屋に向かっていた矢先、こんな土砂降りに出くわしてしまったのだ。私は大急ぎでクリーニング屋に飛び込んだ。職業柄、ろくに家から出ない私にとっては、しばらくぶりのこのお店。

「いらっしゃいませ………………え?」

運動音痴の私が息を切らせて入って来たせいか、奥から出てきた店員さんも少し驚いているようだ。

「サキ、どうしてこの町に………」

「はい。確かに私はサキですけど………え?」

呼吸を整えて顔を上げた私は、店員さんが驚いた本当の理由がわかった。

「サ、サヤカ?」

その店員さんは、私の元カノのサヤカだった。

どうも、壊れ始めたラジオです。


え?オチ?タイトルの通りですがなにか?

…失礼しました。

ということで、物語はここで終わらせていただきます。

また別の作品でみなさんに会えるのを楽しみにしております。


それでは。

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