嗤う、笑う~拡がる距離の実感と生き延びる為の何か~
感情の触れ幅が狭いと知っている
面白くないことには笑えない
笑うことも怒ることも
感情を動かすことに常に理由を考えている
異常しいのだとは知っている
不器用なのではなく
曲げることが出来なくなったものが在った
理不尽さと戦う為に正論にすがることで
維持出来たぶれない信念
笑うよりも嗤うことが多い
侮蔑軽蔑しながら嗤う
騙して偽り演じるだけ
与えられた役ゆえに些末な苦痛ですむ
笑うのは苦手
笑い方は忘れてしまった
稀少な笑う時に在るのは
楽しさとどうしようもない罪の無意識に囚われている
早く罰さなくてはと
一人に戻った瞬間に痛みを求めてしまう
誰も悪いなんて言わない
事実として悪くない
ただ僕がそんな自身を許せなくなるだけのこと
許されてはいけないと
積み重ねの経験から
精神に刻んだ呪いだ
わかっていてもどうにもならない
そんなレベルの些末なこと
理由を探して正しさに救いを求めた
動く為に、勝つ為に
正しさで存在を
証明しようとしたのかもしれない
いまやそれすら放棄しつつある矛盾には
ただ嗤いしか出てこない
与えられた役を演じて
求められた振る舞いをして
人間観察と観察における
一人思考を討論し続ける
演じ続ける為の秘訣
異常者ゆえに実感を得られないながら
普通を理解し振る舞う為の絶対必要なこと
実感なんて出来ない
数式のように理解すること
普通に見せ掛け演じること
知る毎に思い知らせされる自身の歪み
誰かと僕の在り方の距離を知り視る
知ることは楽しく苦い
それでも好きなのだ
知ることは思考を拡げてくれるから




