少女、転生。7
目指すは大広間。
目的は私の誕生日パーティー!
・ ・ ・
「「お誕生日おめでとう!!」」
大広間への扉を開け、そこへと入ったとたんクラッカーの音と共にかけられた言葉。
ーー父がいる。
その近くには、優しげな老夫婦。
あと、私でも見知っている使用人方が数名。
そこに、母とカヤさん、そして私も加わる。ーーどうやら、このパーティーは大規模なものでは無いらしい。
そりゃそっか、赤ん坊だしね。
貴族、それも王家だから、もっと人が来るのかと思っていたよ。
…ふむ、まだ御披露目ではないのかな?
「貴方がアリスちゃん?可愛いわね〜」
ニコニコとしつつ、私の頬をつついてくるお婆さん
……もしかして、
「ばー?」
「ええ、そうよ」
「「しゃ、喋れるのか!?」」
お父様と(おそらく)おじい様の驚いた声が被る。
……これは喋れるに入るのか?
おばあ様は相変わらず静かに微笑んでいる。
あ。そういや、2人も人間の姿だね。魔族ってことかー。……まぁ、両親がどちらも魔族の時点で確定事項なんだけどさ。
・ ・ ・
「アリスちゃん」
「あいっ」
「アリス」
「んー?」
「…アリシア様」
「あい!」
「アースちゃん」
「……?」
…………何コレ鬱陶しい!
名前呼ばれる度に反応するこっちの身にもなっていただきたいわ、マジで!…何で名前呼んでおいて用事ないんですか!?
ーーってか、最後のに至ってはもはや別人コールしちゃってんじゃないですか!!
「……はぁ…」
皆には気付かれないように溜息をつく。…まるで動物園のパンダ状態。
ーーってか、救いの手はないの!?
家族も使用人も、皆してこっちを微笑ましそうに見ている。
私が返事をしなくなったのにも関わらず、その笑顔は収まる気配がない。
しかも、それは上辺だけじゃなく、本心からの笑みだって分かる。
ほら、だって、みんなの雰囲気があったかいからさ。
……なんで分かるかって?
ーー勘だよ、勘!!
あ、勘だからって舐めちゃいけないよ?
私、これでも勘は鋭い方だったんだからね!
新たにお気に入り登録して下さった方、すごく嬉しかったです!ありがとうございます♪
処女作+文才なしなので、見苦しい表現、場面があるかもしれません。
ありましたら教えて下さい。改善に努めます。出来れば具体的に「こうした方が良い」と教えていただけるとうれしく思います。
長文失礼いたしました。
良い作品だと思いましたら、
ご感想、評価も是非(*^^*)