第4話 牛男とジャック、隠されし力
牛・ジャ「おい‼脇役ってどう言ういm「削除」
うぎゃあああぁぁぁぁ!!!」
優・茜・ア「…恐‼‼」
作者「失礼しました。では、4話をどうぞ。」
○○学園、教室にて
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優〜
刀路とバッカナンデスが現れてから3日が経った……
彼等が現れた翌日、学校は何事も無かったかの如く落ち着きのあるいつもの日、つまり日常を取り戻していた。
何故こんなにアッサリ事が片付いてるのか疑問に思っていたら、俺のロッカー前に立って、恐らく待っていたであろうジャック先生が態々俺を保健室まで連れて行き、室内で待っていた茜とアントニーと一緒に、昨日の事について説明を受けた。
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回想〜
「さて、君達をここへ連れて来たのは他でもない、昨日の事と、一昨日の事についてだ」
「昨日はわかるが、一昨日ってなると学校にいきなしやって来た不良共の事だな? 先生」
「あぁ、その通りだ。最小限とは言え、両方とも何故あれだけ騒ぎを起こして学校から何も言われないのかは気になった筈だ。アレは、僕が根回しをしておいたからなんだ」
「ね、根回し? それ言うとさ先生、何か怪しい事して無いよね?」
「優さン茜さン、実は先生と学園長は昔から仲が良い友達らしく、元々博士だった先生が博士を辞めた後に学園に来ないかと誘ったのも学園長なんでス」
「へぇぇ、人脈あるんだな先生」
「まぁね。僕と彼が知り合ったのは高校生の頃でね、頭の良さを競ったりはしなかったが、互いの知識の交換くらいはしたかな。彼と僕は同じ科学専攻だったが、突然彼は教師の道を目指すと言い始めて、気が付いた頃には学園長になっていたよ。そして今があるってところかな」
「しかしハイブリッドだね先生、科学者であり医学者でもあるって」
「学園長の彼から『君はどちらかと言えば保健室の先生だね』と言われ、成り行きのまま医学知識と教員免許を取ったよ。
まぁともあれ、多少の荒事は目を瞑ってくれるそうだ。これからも"最小限"の暴れ方で頼むよ」
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優〜
と、まぁそんな感じだ。
それから2日、まだ何も無いから少し安心しきっている。一つ欠伸をして、
ジャ「名付けて、モンスターレーダーだ。」
優「そのまんまじゃん!つか、何でこんな物持ってるんだよ?」
ジャ「僕は医者であり、科学者でもある。」
優「マジか…」
ジャ「まぁ、とりあえず、これを見てくれ。」
ジャックはレーダーを俺達の前に差し出す。
そこに映っていたのは緑色の丸い点だった。
ジャ「この中心が学園だ。で、この外にある点が怪物さ。」
ドゴーーン‼
ジャックがレーダーの説明をしていると、突然、校庭から豪音が鳴り響いた。
ジャ「どうやら来たみたいだよ。
優「んじゃ、行きますか!」
茜「うん。」
ア「はイ。」
そう言うと、俺達は校庭に向かって走り出した。
~outside~
優「…何なんだよ…こいつ…」
茜「THE・バケモノって感じね…」
ア「大き過ぎまス…」
予想以上のデカさを誇る、犬の怪物。
怪物の背中には誰か乗っているようだ。
?「どうですか?僕のベルちゃんは。」
優・茜・ア「ベルちゃん⁉」
?「はい、名前はベルケロスです。ちなみに、僕の名前はアルベ・ルークです。以後お見知りおきを。」
どうやら怪物の名前はベルケロス、怪物の飼い主の名前はアルベ・ルークと、言うようだ。
牛「じゃあアルベ、ベルケロス、来て早々悪いが、お引き取り願おうか。」
優達とアルベは声のする方向を向いて見ると、そこには、牛尾が立っていた。
アル「誰だい?君は。」
牛「俺の名前は板野 牛尾だ!帰る気が無いなら、力づくで帰らせるだけだ!」
牛尾はそう言うと、ブレザーのポケットから角を取り出した。
アル「何の真似だい?」
牛「言ってろ。」
そう言い、牛尾は小さい角を頭に取り付けた。
すると、角が電気を帯びてきた。
優「おまっそれ‼ラ○ボの角じゃねぇか‼」
牛「優、そこを気にしたら負けだ。」
徐々に帯びた電気が強くなっていき、角も伸び始め、最終的に角の長さは3メートルにもなり、激しく発光している。
牛「さあ、行くぞ‼くらえ!」
「猛牛突き!!!」
そう叫び、思いっきりベルケロスに向かって角を向けて突進した。
牛「うぉぉおおおりゃああ‼‼」
ブスッ!
牛尾は角をベルケロスの脚に突き刺す。
ベル「グオオオオオオ!!」
牛「これで終わらねぇぞ‼」
そう言うと、牛尾は角から10万ボルトの電気をベルケロスの脚に流し込む。
ビリビリビリビリッ!
ベル「グアアアアア‼」
シューー
牛「どうだ‼」
アル「甘いね。」
ベル「グルルル…」
牛「なっ‼何だと⁉」
牛尾の全力の攻撃も虚しく、ベルケロスが脚を払うと、牛尾の角が抜けてしまい、数メートル飛ばされた。
牛「うぐぁ‼‼」
アル「悪いけど、ここで死んでもらうよ。」
牛尾がベルケロスの足に踏み潰されようとした、その時…
茜「何やってんのよ!全く‼」
茜が牛尾の目の前に現れた。
アル「もう遅い、仲良く死んでもらうよ。」
バイーーン!
アル「何⁈」
なんと、茜の目の前にオレンジ色のバリアが張られた。
優「茜⁉それはもしやA○○ールドじゃないか⁉」
茜「あまり気にしないでくれない?私は心の幅を小さくすると心の壁を展開できるの。」
ア「それって、ネガティブになるという事ですカ?」
茜「そう言う事。じゃ、そろそろ決める!」
茜はそう言うと、背中に掛けてた長さ70cmの剣を抜き、そして…
茜「龍虎 二刀流‼攻式二ノ型!」
「風神の竜巻・雷神の雷!!!」 (ふうじんのたつまき・らいじんのいかづち)
右手に持っている 双剣 風丸を振り回すように高速で回転し、竜巻を起こす。
ベルケロスが竜巻で舞い上がった瞬間、左手に持っている 双剣 雷電を真上から振り下ろす。
すると…
ピシャーー‼
ベルケロスに向かって雷が落ちた。
だが…
シュッ
ベルケロスは雷を軽々と避ける。
が、しかし、それを待っていたように、音速のスピードで弾丸がベルケロスにヒットし、貫く。
ジャ「どうだい?僕のレールガンの威力は。」
ジャックが持っている物、それはレールガンと言う、弾丸を音速で飛ばす科学兵器である。
だが、ベルケロスはまだ立っていた。凄まじい生命力である。しかし、優はそれを待ち構えていた。そして…
優「波動!!」
優はそう叫び、右手から、青い気を放った。
その 気 は、ベルケロスをただの肉片に変えた。
アル「ベルちゃん⁉」
ジャ「そこまでだ!」
ベルケロスから落ちてしまったアルベをジャックはレールガンを構え、アルベの動きを止めた。
ジャ「何か言う事はあるかい?」
アル「た、助けてくれ‼」
ジャ「すまない…無理な質問だ。」
アル「!!!」
バシーーン‼
ジャックは容赦なく、レールガンの引き金をひいた。
優・茜「先生恐え~‼」
これにて一件落着。次回もお楽しみに。
~続く~
お疲れ様です。
次回は優がまた闘います。
必殺技がたくさん炸裂します。
どれも威力があり得ないです。
それだけです。
では、また次回。