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アフリカ連合艦隊VSエジプティアン陸海軍①

 エジプティアン陸海軍は、アフリカ大陸においては、最強クラスの軍事力を持っている。陸上兵力約50万人、海上兵力約20万人。東アフリカ諸国のみならず、西アフリカ最強のナイジェリア陸軍の約20倍と言う頭抜けた軍事力を保有している。海上兵力もほぼ一人勝ち状態である。


 東西アフリカの陸上兵力は和平合意プロセスを進めている最中である。しかし、海上兵力はそこまでは行けていない。アフリカ連合艦隊(ビーフン提督指揮する)とイスラエルを中心とした艦隊とエジプティアン海軍との戦闘は泥沼化している。


 いずれにせよ、どちらかの勝者がアフリカにおける和平合意を進める事になる。それがアフリカにおける和平合意プロセスの必要最低条件である。


 しかし、ビーフン提督は困っていた。位の高い者はいつも孤独である。だからローストの様な一般庶民の意見は逆に新鮮なのである。ローストもそれを察した。暗黙のルールと言うか、それは一種の常識みたいなものである。


 戦力的な事を言えば、アフリカ連合艦隊とエジプティアン海軍の実力は拮抗している。戦えと言えばそれはやってやらぬ事は無いが、話し合いで済むならそれに越した事はない。


 政治決着が駄目なら、軍事オプションを、つまりアフリカ大陸全面戦争の幕開けである。


 ローストはビーフン提督の指揮するアフリカ連合艦隊旗艦ニジェシエラに乗り組む事になった。一般人の立ち入りは基本的に禁止されているが、ローストはビーフン提督の許可で乗艦が認めたられた。


 水資源の乏しいアフリカ大陸においては、正規海軍同士の戦いはほとんど無い。戦闘のメインは陸上兵力によるものがほとんどである。しかもその土地はとてつもなく広い。その為、アフリカ諸国は陸上兵力を長年重要視してきた。海に接する国もあるが、イスラエルの様な特別な国を除き地政学的には、アフリカ諸国に海軍力は必要無い。


 沿岸警備隊程度の戦力で間に合う。エジプティアン海軍も当初はその方針であった。とは言え、今のエジプティアン海軍はそれなりに数の犠牲が出る戦力を持っている。ビーフン的にはローストの様な何も知らない一般庶民を乗せた事で愚痴の一つも吐ける様にした。それに違いはない。ただ、そのXデーは刻一刻と近付いていた。

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