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あとがき

 日米の同盟はやはり揺るぎないものであると信じているが、結局は歴史の流れでそうなっているに過ぎない。日本が米国との同盟を続けるも良し。止めるも良し。自分の国は自分で守る。この大原則は日米同盟があってもなくても変わらない。この物語を通じて伝えたかった事。それは日本人の防衛意識に一石を投ずる事である。ローストは時の内閣総理大臣である。日本国憲法第9条を改訂し自衛隊を正式な軍隊と明記する事。それは世界の平和の為である。広大な世界を見渡せばまだまだ戦争を繰り返している。現実世界は冷酷で、かつ弱肉強食の繰り返しである。武器兵器は一大産業となり、呑気な理想論に浸っている余裕はない。力による現状変更は許されるものではないが、それは良い悪いの問題では実はないのである。ティラノサウルスが、トリケラトプスを襲っていた様に力こそが正義なのである。歴史は戦争の繰り返しであるが、今や世界を滅亡に追いやる核兵器の危機に瀕している。対話による核兵器の廃絶を我が国は提唱しているが、拡大抑止の観点から核兵器の廃絶には至っていないのが現状である。原発も含めて、資源の乏しい日本のエネルギー政策は転換期を迎えている。福島クライシスで経験した地震大国日本の原発は機能不全に陥っている。オール電化と称した便利な暮らしを安定的に使う為には原発は必要だ。資源の乏しい我が国は原発の運用を真っ向から見直すべきである。話がそれたが、この作品は近未来のSF小説である。いつまでも世界が平和である事が続くと祈るばかりである。


 ~エピローグ~

 ローストはその後アメリケーヌ合衆国の大統領に推挙された。勇敢な革命家としてパープルハート勲章を手にしてヒーローとなった。だがローストには戦功や財産など不必要なものであった。正義の革命家ローストは大統領退任後は静かな余生を過ごした。

 ビーフンはその後アフリカ連合艦隊司令官を退役し、エジプティアンの海軍兵学校教官となり、後身の育成に心血を注いだ。生涯独身を貫き子孫は残さずいつの間にか消息不明となった。

 ストロガノフは、ローストと結婚した。二人の子宝に恵まれ長男ローレスト、長女ストリガルフ。失った命も数多くある。ローストとストロガノフは大統領退任後は息子と娘に政権を任せ、慰霊の旅に出た。と同じくありふれた家族の幸せに包まれた。

 ヒロシ・アベはその後ジャポネーゼ帝国に帰国するも過酷な戦争を生き抜いた事でPTSDを発症し入院。入退院を繰り返しながら更なる高みを目指して己の剣の道を極め続けた。

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