リメンバーパールホーバー
イオージマス攻略戦の前に、ロースト一味はハワイ・ワイハハに浮かぶこの小島にアメリケーヌ合衆国軍の司令本部基地がある事が分かり、これを守るアメリケーヌ合衆国海軍第一艦隊(通称ボスパロイド)と交戦していた。
ボスパロイド攻略戦こそパールホーバー攻略戦とイコールであった。アメリケーヌ合衆国軍との戦闘でかなりの戦力を消費した世界連合軍艦隊は、ボスパロイド攻略に苦戦する。
しかし、ここは指揮を採るビーフンの腕の見せ所であった。ボスパロイドに所属する艦船は空母4隻、駆逐艦67隻、潜水艦20隻、等上げれば枚挙にいとまが無い。
だが、間違いなくアメリケーヌ合衆国軍最強の攻撃力を誇る部隊である事に違いはなかった。
ロースト一味は虎の子のジャポネーゼ帝国海軍の原子力潜水艦を10隻出して、まず4隻の空母を魚雷で沈めた。これにより、怖い戦力が削れた。後は敵潜水艦に配慮し目標のイオージマスに向かう事になった。その道中。
「なぁ、ストロガノフ?俺の行いは正しいのか?たまにふと考えるよ。」
「ロースト、私は貴方の行いが正しいとも、悪いとも思っていないわ。何故か分かる?」
「分からないぞ(笑)」
何時もの様にジャーキーとローストウィスキーの水割りを口に含む。タバコにも火をつけた。
「全ては貴方の意志で行っている事?しょ?貴方の正義を最後まで貫きなさいよ。」
「ロースト?私は貴方に感謝しているのよ?だってこんなワクワクな経験普通出来ないわよ。」
「革命戦争がワクワクって、これはゲームやファンタジー小説でも無いんだぜ?(苦笑)」
「話は変わるけど、私ローストの事が好きなの。会った時からずっと。本当に愛してるわ。」
「この戦争が終わった暁には結婚しようか。」
ローストはかなりストレートである。
「その前に死ぬなよ。これ絶対条件だからな。」
「大丈夫よ。神の御加護があるから。」
二人は唇を重ね軽くキスをした。
「お取り込み中の所誠に申し訳ないんだがイオージマスに到着したぜ。」
と言ったヒロシ・アベは刀を研ぐ。
「ヒロシ・アベはいつも冷静だな。中々その冷静さと、剣の腕には頭が上がらないよ。」
「ヒロシになら見られても口は固いし、とにかく無骨だもんね?」
「ビーフンに見られたらかなり面倒な事になっていたな。」
「別に問題無いじゃない。同じ釜の飯を食った相棒じゃない?いつか報告しなくちゃ!」
幸せにも見えるが、激戦地であるイオージマスは直ぐそこであったのだ。