倒すべき相手にどう挑んで行くのか?
難攻不落のアメリケーヌ合衆国軍を倒すにはどうアプローチしたら良いか?
これこそ最大の壁であるのに違いはない。ローストが考えている作戦はこうだ。まず、艦隊防空の要であるイージス巡洋艦は無視する。と言うより一点に集結させる。なるべく事を荒立てぬ様にする為だ。それが筋である。
あくまでも目標は敵の原子力空母である。だが、全ての空母を叩く戦力はない。そこでローストはビーフンの力を借りて敵の空母を2~3隻奪う事を考えていた。陽動作戦の醍醐味はそう言う所にある。そう、まるで将棋の駒の様に。
敵の指揮艦である旗艦ファイアレッジもイージス巡洋艦であり、制圧は困難だ。この鉄壁のアメリケーヌ合衆国軍を打ち破るのにローストが用意したのが魚雷をたーぷっり積んだp- 101ヘルファイトと言う旧式ではあるが哨戒機をジャポネーゼ帝国海軍から提供させて貰っていた。数は500機程。これだけのミサイル飽和攻撃には流石のアメリケーヌ合衆国艦隊でも厳しいと思われる。
陸上兵力もアメリケーヌ合衆国軍は、充実しており200万人は優に越える。難攻不落の海軍を突破し、アメリケーヌ陸軍を制圧するのは、現実的な事ではない。とは言えやらねばならない。ローストは腹をくくった。
まず、ジャポネーゼ帝国海軍のE-号潜水艦を全て投入。水上艦艇は一撃必殺の魚雷をいくつも保有しているが、これ等の艦艇は海上戦闘力は高いがウィークポイントもある。魚雷は当たればデカイがスピード面でミサイルよりも遥かに劣る。敵の艦船が全て出港していなければ、それに越した事はないが、基本的に海上を動いているか、アメリケーヌ合衆国海軍も潜水艦で対抗してくると考えるのが自然だろう。
先の先は後の先。先手必勝である。勿論、最新鋭の装備はロースト一味を圧倒的に制するだけの物もある。駆逐艦1000隻、強襲揚陸艦5隻、ロス級潜水艦200隻。よくもまぁ、たった4人の人間でここまでの兵器を集めたと言えるだろう。
断っておくが、ロースト一味は倒して来た国家に対して圧力をかけた訳ではない。金もびた一文支払えとは言っていない。共闘を強制した事もない。ただ、ロースト一味の革命の意思に賛同し、ある種願望のようなもので、ローストと言う人間と共闘したいと賛同して来た者達である。とても重要な事は、必要最小限の犠牲で革命を成し遂げて来た事である。
要らぬ足らぬで、皮算用はしていない。今立ち向かうべきは世界を牛耳っている世界最強のアメリケーヌ合衆国軍である。あれこれ考えても埒が空かない。100%の力で真っ向勝負。go for breakしかない。