VS続ジャポネーゼ帝国陸海軍②
普通は制空権と制海権を確保してから陸軍を倒すのが、セオリーなのだが、それはあくまで正規軍同士が交戦権を行使した場合の戦争の場合である。
ゲリラやテロリストの行う様なスケールの紛争や局地的な地域紛争はこれには当たらない。
ロースト達がジャポネーゼ帝国陸海軍に行っているのは、究極のゲリラ戦法に他ならない。ジャポネーゼ帝国海軍は、かなり手強いが、ジャポネーゼ帝国海軍は想定外のゲリラ戦法に対応が後手後手になってしまっている。一つ艦船を奪う。その繰り返しで、正にオセロゲームの様な状態になってしまっていた。
勿論、そんな事をされれば、いくら強い艦隊を持っていても、艦隊は機能不全に陥る。その辺りのプランはビーフンがよく熟知していた。ジャポネーゼ帝国海軍の半分の艦船を制圧させて、同士討ちを狙った。これで世界3位の海軍を全滅させる事に成功した訳である。
これでアフリカ、ロシア、ジャポネーゼの4強の内の3つの海軍を倒した事になる。蓋を開ければあっけない感じが否めないが、まぁ、それほど大した事をしたと言う認識は全く無い。犠牲の無い戦いなど有り得ない。誠にその通りである。
所詮この世は弱肉強食であり、艦隊作戦においてもそれなりのイーブンな実力の艦隊を保有していなければお話にならない訳である。そこでビーフンの持っていたアフリカ連合艦隊の艦船が役に立ち陽動を上手く行えた。それがこのジャポネーゼ帝国海軍に勝てた秘訣である。
と、同時にロースト一味は世界的な犯罪者になったと言える。懸賞金付きのWONTEDって奴だな。ヒロシ・アベの加入は非常に大きかった。彼の戦闘力は軍艦100隻分にも匹敵した。彼の加入がなければ、ジャポネーゼ帝国海軍を倒す算段はつけられなかった。必要最低限の人数で、やれてしまうのだから、これは相当に頭が切れると言える。
いや、と言うよりも戦術的戦力的に優れていたと言った方が正しいのかもしれない。量より質とはよく言ったものであるが、正しくそれをロースト一味は達成したのであろう。世に燻るストレスに対して、それを上手くコントロールした事も効果は多分にあったはずである。世論操作もジャポネーゼ帝国陸海軍よりも、ロースト一味の方が上を行っていた事も事実である。




