表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/35

FASE3 安部弘(ヒロシ・アベ)~世界最強の剣士~

 ウラジオストックから航空便で辿り着いた先は、ジャポネーゼ帝国のニャーガタと言う都市であった。ロースト達は、とりあえず一般人のふりをしてジャポネーゼ帝国に入る事に成功した。


 ニャーガタは異国情緒溢れる港町である。開港5港に指定され、陸路は勿論、海路や空路でも、栄えているジャポネーゼ帝国の誇る大都市でもある。ニャーガタは稲作も盛んであり、コシノヒカル(米)や各種野菜や果物の栽培も盛んである。


 それは元より極東?いや、それは西欧から見た地政学的に見ただけなのだが、辺境の国であるのは確かである。そんな国で世界最強の剣士に会う事になるとは、ロースト達は知る由も無かった。


 3人がニャーガタステーション付近でウロウロしていたある朝の事であった。


 「どうされましたか?」

 キョロキョロしていたストロガノフを見た40代のジャッポが声をかけてくれた。

 しかし、その侍の様な和服姿の男は、ジャポニーズしかしゃべらず、何を話ているのか分からないストロガノフは世界共通言語である米語とボディランゲージでコミュニケーションをとった。


 ジャポン刀を保有していないが、竹刀を持っていたから、まず間違いなく剣士(侍)であるに違いないとストロガノフは思っていた。


 その男の名はヒロシ・アベと言う。理心流剣術(実戦殺人剣術)の使い手であり理心流剣術の免許皆伝だと彼は話す。その殺人剣術である理心流は幕末の新選組幹部のコンドーやヒジカタやオキタと言った剣豪も使っていた流派の分家であると、ヒロシ・アベは自慢そうに語る。ヒロシは現在流浪人で人斬りヒロシと呼ばれ、街の人間からは煙たがられていた。


 その事実をロースト達は知る由も無かった。にしても、ジャポネーゼ帝国の警察は何をしている?話によればヒロシ・アベは軍の特殊部隊にいるらしく、ヒロシ・アベが斬っているのは主にジャポネーゼ帝国軍の反政府組織の幹部やその構成員であると、言う。ヒロシ・アベもまさかロースト達がロシアカフカス帝国で革命を起こした張本人とは露知らずであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ