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ストロガノフとの握手(同盟)

 ストロガノフは、そんな経緯もあり、ローストとビーフンと同盟成立と言う運びとなる。自然な流れと言えばそれまでの事であるが、ストロガノフが異性としてと言うよりは、人としてローストとビーフンをリスペクトして仲間になった。


 ローストはアメリケーヌ出身のただの青年であり、ビーフンに拾われた。ビーフンは元アフリカ連合艦隊指揮官であり、ストロガノフはエリートなのに社会的境遇が彼女を貧乏人に仕立て上げたと言う、よく分からない3人組となった。


 勿論、お互いに踏み込んではいけないサンクチュアリがある。ストロガノフは、物理学で最高の権威のあるストロンガー賞をロシア人として初めて受賞している。この賞は、よく文献化されているが、売れるまではそれなりに時間がかかる。


 勿論、物理学者としてはまだヒヨッコである事に変わりはなく、ウェイトレスの仕事の給料だけでは人並みの生活を送るのがやっとではある。ロシアカフカスルーヴルに円換算すると、月収約12万円。正規のシェフなら月収約30万円。


 それは仕方がないが、こんな安賃金で働くとは、何と切ない事か…。ロシアカフカス帝国大学理工学部物理学科在籍のストロガノフが休学をしてまで、ローストとビーフンに付いていく事にした。恵まれていなかった人脈にやっと恵まれたと感じたのであろう。ろくでなしヤンキーにからまれても、女だと言う理由だけで、差別される事も、拒否権ばかりの大国に翻弄されて口だけのカス機関も、ローストとビーフンがいてくれれば、何かが変わる。


 機能しない国連に絶望する時代を自分達のパワーポリティクスで変えようとするのは当然の成り行きであると言えるだろう。そう言う思惑もあり、ストロガノフは大学を休学して、ローストとビーフンと握手(同盟)したのであった。

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