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FASE1 ビーフンとの出会い~エジプティアンにて~

 西暦2088年1月2日。その男はこの世に現れた。

 

 ここはアメリケーヌ合衆国のニュージャーキー州にある郊外の町である。父はごく一般的なサラリーマンで、母も一般的なOLである。


 そう僕は主人公じゃない。特に何不自由無く暮らしていたが、平凡な毎日はどうしても退屈と言う間延びの時間があった事は否めない。


 その男の名はローストと言う。典型的な中流階級のお坊ちゃんと言う所か。ローストは健康で元気活発なやんちゃ坊主ではなくて、どちらかと言えば内向的な性格の持ち主であった。


 西暦2106年にハイスクールを卒業して彼はサーカス団で一芸を磨いていた。ニュージャーキー州きっての名門サーカス団に曲芸員として入団したローストは、稼げるかと思ったものの、そこはアメリケーヌ合衆国。そう易々と稼ぎは増えなかった。


 にしてもだ、こんなありきたりな一般人であるはずのローストが、何を思ったか旅に出ようと決意した訳である。金はないが芸はある。ただ、世界情勢は一向に不安定であった。


 アメリケーヌ合衆国を飛び出したローストは、ピラミッドを見る為だけにエジプティアンに向かう事にしたのである。さてさて、どんなものかと(笑)。


 何とかエジプティアンに到着したローストは、とりあえずありったけの金をはたいて1ヶ月分の宿代を契約した。そこを拠点に回る回る。宿周辺の治安は悪くなかった。と思う。


 友達も親戚もいない。ガールフレンドの一人でも連れてくるべきであったか。とりあえず外食ばかりしている訳には行かないので、買えるだけの食材を買い1ヶ月耐えられる準備はした。


 にしてもだ、想像していたエジプティアンと現実に見るエジプティアンのこのギャップは何なのか?スフィンクスにピラミッド。灼熱の砂嵐(デザート)をイメージしていたのに、ローストは随分ガッカリしている様子だった。


 だが、ここで運命の出会いが起こるとは、予想だにしていなかったローストであった。

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