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資料編:現時点までに登場した生物・魔物・悪魔・アンデッドなどの一覧2版

資料編:現時点までに登場した生物・魔物・悪魔・アンデッドなどの一覧2版

資料編:用語集2版

今日はこの二つを同時にアップしています。


以前にお知らせしたとおり、少しお休みをいたします。

3章開始まで、今少しお待ちください。

【悪魔】

・ザカトナール

 悪魔。魔界の大公のひとり。

 死を嘲笑う者・死の大公・死を売り渡した者の王・死を貪る者・屍を連れ歩く影などと呼ばれる上級の悪魔で、魔界に12の領地を持ち、20万の死者の軍勢が彼に仕えると伝えられている。

 死を(いと)う者の前に現れ、生き永らえらせる代わりに死を奪うのだという。また(はかりごと)を好み、暗がりで人が自ら死に向かう様を喜ぶとされる。

 この悪魔を崇拝する者は、死者を操る悍ましい術と力を得ると言う。

 大帝国末の悪魔との戦いでグレンジャルズヴァールはザカトナールと戦っており、その経験をダルトンに語る。

 ザカトナール自身は決して表には出てこず、また責任ある立場にも就かず、その周辺にひそみ隠れて、陰から策謀を巡らせ周りを腐らせてゆく。

 帝国末期にはブレビニーを攻めたゾンビの大群を操っていた。攻めた提督ではなく、その下で働いていた下僕に憑依していたという。

 ザカトナールの手口は次のようなものだった。

 まず困難を抱えた人物に擦り寄り良い解決手段を示す。それをうまくやってのけて、数度繰り返してしだいに依存させてゆく。

 しかし、その困難自体がザカトナール自身やその崇拝者による策謀で、マッチポンプに過ぎない場合もある。そのほかにデマを流して世論を歪めもする。

 そうして少しずつ外部との接触を絶たせて孤立させ、ますます依存させるようにしてゆく。そして最終的にはザカトナールの言いなりになってしまう。

 ザカトナールの手法は完全に現代地球での、怪しい自己啓発セミナーやカルト宗教とかの洗脳手段そのままで非常に質が悪い。


小鬼(インプ)

 数ある低位悪魔(レッサー・デーモン)の中では一番目撃例の多い種類。

 邪な霊素(エーテル)の濃い場所に居着くことがあり、スラムなどでも最悪に近いような悪評がある場所では都市部でも現れることがある。

 黒魔術師や悪魔崇拝者が手懐けていることもある。

 言及のみで未登場。


変幻する妖魔(パイワケット)

 強い混沌の属性を持つ少し珍しい低位悪魔(レッサー・デーモン)

 混沌の属性ゆえか姿が一定せず、見る者によって形が違うのだと言われている。四足獣に似ていると言われるが、例外が多く記録されているので当てにはならない。

 エズアールは過去に、黒魔術師の使い魔をしていた変幻する妖魔(パイワケット)を討伐していた。


・屍の影

 『屍の影』は実体を持たない霊体系の低位悪魔(レッサー・デーモン)で、死・破壊・腐敗・堕落を好み、生ある者のやる事なす事すべてを冷笑するとされる。

 下級のアンデッドを操り、死と腐敗の呪いを振りまく。人間に取り憑いて密かに悪事をなし、生者に対する強い悪意、憎悪で歪んでいるが高い知性と魔術の知識で、人の世を人目につきにくいように害してゆくと言う。

 作中ではベルトラン氏に憑依してスパイ活動をおこなっていた。

 正体がバレてると、“死霊(ゴースト)の召喚”などの黒魔術、騒霊現象(ポルターガイスト)、肉体的・精神的にジワジワと蝕まれて消耗してゆく呪い“死穢(しえ)の汚泥”、黒い霊素(エーテル)の渦による衝撃、異常な身体能力を発揮してモンジェリン卿やダルトンたちと戦った。

 最終的に悪魔祓いの儀式でベルトラン氏の体から追い出されて滅ぼされたが、その際に“真っ黒い墨の塊のような、粘着質の煙のようなもの”あるいは“無数の人間の顔や動物の頭部の集合のような”の姿を現した。



【アンデッド】

・ゾンビ

 “物言わぬ従者の作成”という黒魔術で作られる動く死体。作成した黒魔術師の命令に従う。

 戦闘能力は低く、移動速度も遅いが、感情が無く、疲労を知らず、苦痛も感じないので数で押して来られると面倒。

 作中では(ドラゴン)のクリスヴィクルージャ・霊媒師のレオノラが遭遇、撃退している。


一ツ目巨人(サイクロプス)ゾンビ

 強力な魔物(モンスター)である一ツ目巨人(サイクロプス)をゾンビ化したもの。倒せたら英雄として名が残る強さ。

 かつてザカトナールの配下にいたという。


腐肉の主(ロードオブキャリーン)

 詳細不明だが、ゾンビ系のアンデッド。倒せたら英雄として名が残る強さ。

 かつてザカトナールの配下にいたという。


・スケルトン

 “物言わぬ従者の作成”という黒魔術で作られる動く白骨死体。

 作成した黒魔術師の命令に従う。本文では名前のみ登場。


屍喰鬼(グール)

 ちょっと強いアンデッド。不浄な力に汚染された死体がこれに変化する。本文では名前のみ登場。


起き上がった屍(ワイト)

 やや強いアンデッド。強い恨みなどを抱えたまま死んだ者がこのアンデッドに変化する。本文では名前のみ登場。


吸血鬼(バンパイア)

 上級アンデッド。“死の超越者への転生”という魔術で黒魔術師が転生する。本文では名前のみ登場。


不死の王(アンデッドキング)

 上級アンデッド。“死の超越者への転生”という魔術で黒魔術師が転生する。本文では名前のみ登場。


死霊(ゴースト)

 死んだ生物(主に人間)の幽体が変質し、アンデッド化したもの。

 実体を持たないため、魔法の力を帯びた武器でないと触れることさえできない。また、人間に憑依して身体と能力を乗っ取ることもある。宙を飛びまわり相手を翻弄したり、生物の幽体にダメージを与え『憑り殺し』てしまう。

 低級のアンデッドとされるが、ゾンビなどより危険度は上。


闇の悪霊(レイス)

 人間と同程度の知性のある幽体系アンデッド。

 基本的な能力は死霊(ゴースト)同様だが、より悪意に満ち、かつ能力が高め。


奈落の死霊(アビス・ゴースト)

 最上級の幽体系アンデッド。倒せたら英雄として名が残る強さ。

 かつてザカトナールの配下にいたという。


【動物・猛獣】

・ホロホロ鳥に似た鳥

 (ドラゴン)の狩場に生息している野鳥。普通に見られる。

 食用にされており、ダルトンたちを歓迎する宴で料理になって振舞われた。


野牛(タウロス)

 牛に似た大型の草食動物。

 個体数は非常に多く、時に草を求めて大移動する。その群れは“黒い帯の様に連なって遥か彼方まで”続いて、通り抜けるまでに丸一日以上を要するほど。くぐもった牛に似た鳴き声をあげる。

 (ドラゴン)の狩場に生息している肉食獣の常食とも言える動物であり、(ドラゴン)も食料としている。


大野牛(グレートブル)

 野牛(タウロス)に似て、さらに大きい草食動物。

 野牛(タウロス)より個体数は少ないが、危険度はずっと上。

 (ドラゴン)の狩場に生息している。


大角獣(グレートホーン)

 頭部に角を持つ、サイに似た大型の草食動物。

 肩高だけで野牛(タウロス)の数倍ある巨大さで、獰猛であり、相対すると大変危険。

 (ドラゴン)の狩場に生息している。


大懶獣(メガテリウム)

 大型のクマに似た巨大な草食動物。ゆうに人間の数倍の大きさがある。

 全体的にクマのような形だが、マズルが長く、長い尻尾があり、後ろ足で立って前足で木の枝をつかむことができる。

 (ドラゴン)の狩場に生息している。


剣歯虎(サーベルタイガー)

 大きめのトラほどの大きさで長い牙を持つ肉食動物。

 魔獣使い(ビーストテイマー)たちの中には従えている者もいる。

 (ドラゴン)の狩場に生息している。


大恐鳥(ティタニス)

 肉食の飛べない鳥。

 大きな嘴を持ち、人間よりも背が高い。獰猛な性格だが、魔獣使い(ビーストテイマー)たちの中には従えている者もいる。

 (ドラゴン)の狩場に生息している。


大角羊(グレート ラム)

 険しい山岳地帯に棲む草食動物。大きさと攻撃力の高さから猛獣扱いされている。

 全体的な姿は現代地球世界のスイスアルプスに生息するアイベックスに似ているが、全体により巨大で肩までの高さが3mほどある。角は弧を描くだけでなく少し捻れており、先端は前に向いている。毛皮は家畜の羊ほどモコモコはしていないが厚みがあり、下顎からヤギのようなヒゲが伸びている。

 作中ではダヴィッド・ガンゲスが騎獣としていた。




魔物(モンスター)・魔獣・幻獣】

 野生の動植物の中で、何らかの形で霊素(エーテル)を使う能力を持つ、言い換えれば魔法的な能力を持つのが魔物(モンスター)である。

 それ以外にも人類社会に敵対的な存在も魔物(モンスター)に加えられる。

 明確な基準があるわけではないが、魔物(モンスター)のなかで特に力が強いものを魔獣と呼んでいる。

 幻獣は霊素(エーテル)界の『狭間』と呼ばれる地帯に棲む動植物で、いちおう肉体を持っているが大部分が霊素(エーテル)で構成されている。そのため人間が暮らす世界『主物質界』では極めて稀にしか存在しない。


竜ダニ(ドラゴン メイト)

 (ドラゴン)にのみ寄生する、手のひらサイズのダニ。(ドラゴン)の鱗の隙間に寄生して血を吸う。(ドラゴン)からすると不快以外の何物でもない。

 竜ダニ(ドラゴン メイト)は『(ドラゴン)のブレスにのみ完全耐性』を持つため、(ドラゴン)のブレス攻撃が全然効かない。

 初代ガンゲス公爵は(ドラゴン)たちからこのダニを取り除き、鱗を隅々まで綺麗にしてダニを駆除し尽くすことに成功した。


魔狼(ワーグ)

 狼に似た肉食獣タイプの魔物(モンスター)

 各地の森林地帯や山岳地帯に生息する。魔狼(ワーグ)がふつうの狼の群れを率いている場合や、狼と魔狼(ワーグ)の混ざった群れを作ることもある。

 言葉は話さないが、知能が高く、計画性をもって人間や隊商、農村を襲うことがある。

 テレーズ・バーナードはアンブローズ辺境侯のもとに嫁ぐ際、道中でこの魔物に襲われたが、迎えに来たアンブローズ辺境侯とともに撃退した。これは彼女を物語る有名な逸話になっている。


・巨狼

 巨狼は大型の馬ほどもある、文字通り巨大な狼。生後1ヶ月の子犬の段階で狼犬の成犬ぐらいの大きさ。

 恐るべき敏捷性と鋭い牙と爪による高い攻撃力・いつまでも追ってこれる体力・短剣など通さぬ頑丈な毛皮・高い知性を持つ。顎の力は強く、餌として与えられた“棍棒のような牛の大腿骨を、巨狼たちは嬉々として噛み砕いて”いた。

 魔獣使い(ビーストテイマー)たちは時に巨狼を飼い慣らし、普通の馬のように乗りこなしている。




【植物】

・スーラウア

 南方の獣人種の領域にある森だけに生えている樹木で、(ドラゴン)が嗜好品として好む木。

 人間には分からないが(ドラゴン)の好む香りがして、彼らはこれを噛んで楽しむ。用途は(ドラゴン)の嗜好品以外に無いのだが全部輸入品なので、かなり高額。

 (ドラゴン)向けなのでちょっとした丸太ぐらいの大きさであり、グレンジャルスヴァールに献上したものは直径15cmほど・長さ3mほどもあった。


鉄珠豆(てっしゅまめ)

 人差し指の先ぐらいの大きさの豆で、1つの鞘の中に1個の球形の豆が入っている。

 豆はほぼ完全な球体に見え、鉄が名に付くぐらいとても硬い。

 ダルトンは(ドラゴン)の火で焼かれた跡に発芽しているのを発見した。そして“鉄珠豆(てっしゅまめ)は山火事などの跡に生えてくる植物なので、発芽には火で焼かれる必要があるのだろう”と推測している。

 その硬さ・大きさから投石器(スリング)の弾として利用される。

 鉄珠豆(てっしゅまめ)の弾は小さいので人間に対しては痛い程度だが、数をまとめて撃ち放って散弾のようにして野鳥などを獲る猟師や農民がいる。

 そのため雑貨としてヴィナロス国内でも流通している。


・竜血樹

 (ドラゴン)が棲む山や環境霊素(エーテル)濃度の高い土地にしか見られない樹木。

 ゴツゴツとした肌のまっすぐな太い幹、傘を広げたような形に広がった枝には、硬そうな細長く先の鋭く尖った葉が茂っている。

 固まった赤い樹脂をさまざまな魔法薬(ポーション)に使われるが、危険な場所の上、誰もまともに栽培に成功していないので高価で貴重な素材となっている。

 ダルトンは(ドラゴン)の狩場で栽培成功への糸口を掴んだ。


・原初の木アムボレア

 神話に登場する樹木。

 すべての植物の祖であり、世界で最初に咲いた花だと言う。エルフの森の奥にはこの木の実生(みしょう)だと言う巨樹が育つ場所があると言う。

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