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資料編:現時点での登場人物一覧2版 ヴィナロス王国の神官・市民

現時点での登場人物の一覧です。分量が多くなったので、4つのパートに分けました。同時に投稿しております。

この一覧はベータ版です。

【神官】

 神々を奉じる神官の多くは国境を超えた組織である『神殿』に所属している。

 そのため、基本的に特定の国家に肩入れはしない中立的な組織であり、そこで奉職する神官達も中立的に振る舞うのが基本である。

 もちろん個人的な人間関係・歴史的経緯・社会的な状況によって、その『中立性』は変化する。


・アイン・サバティス

 サバティス公爵家の三男。

 王都の副神殿長を拝命しており、宮殿の王族専用礼拝所の管理などを務めている。聖都の聖神智大学で神学を修めてから、王都の神殿に配属された。

 信仰に身を捧げており未婚。神の力を源とする魔術体系『奇跡術』の使い手である。

 ダルトンとはアントニオやアーノルドと共に幼馴染で古い友人。

 ダルトンの依頼により、ドドネウス神殿長の身辺調査を極秘におこなった。


・ドドネウス神殿長

 王都の大神殿の神殿長。長年を信仰に捧げた老神官。

 私生活はよく知られておらず、ダルトンいわく“悪い話を聞いた事はないが、逆に聖職者としての評判以外に良い話を聞いたことも無い”。

 良くも悪くも、神と信仰にのみ忠実な人物なのかもしれない。


・クジモ僧院長

 アーディアス領にある孤児院を運営する僧院の長。初老の男性。

 僧院は修道院のようなもので、孤児を引き取るのは“神の慈悲の実践”であり、彼らにとって修行のひとつである。少なくともこの孤児院では子供を搾取したり虐待せず、貧しいが普通に育てていた。

 ダルトンは孤児たちの祝福式の費用として大金貨4枚(日本円で40万円相当)を渡した。


・トーリオーネ神殿長

 アーディアス領の領都にある神殿の長を務める老人。ヒトの男性。

 大聖都から派遣された高位の神官で、大聖都ではいろいろな役職を歴任していた。そののちに穏やかに暮らせそうなアーディアス領の領都の神殿に望んで赴任したが、ダルトンはその理由を“大聖都の闇を覗きそうな気がする”ので訊いていない。

 アーディアス家の祝福式など、神殿が関係する宗教行事を統括・執行する。


・エングルムの神官

 城塞都市エングルムの神殿で奉職する神官。白い髪と髭の老年に差しかかった男性で、モンジェリン卿とは旧知の仲。

 ベルトランの悪魔祓いを主催した。



【市民】

・聖女ルミリア

 未登場。庶民の生まれで、まだ生まれて間もない赤ん坊。

 【白薔薇の聖女と黒薔薇の魔女】で初期に選択可能な二人の主人公の内の『白薔薇の聖女』に相当する人物。稀な魔術属性である『光』の持ち主だと予想されている。

 もしゲームのシナリオ通りの人生を歩めば『悪行の限りを尽くしていたアーディアス公爵家とアンドレアを、王子と共に断罪して公開処刑する』か『王子を闇落ちさせたアンドレアによって、虐待と陵辱の限りを尽くされた末に国王夫妻とアーディアス公爵家夫妻と共に魔王召喚の生贄として捧げられる』の、どちらかの未来が待っている。

 ダルトンは自身の死亡フラグをへし折るために、ルミリアの居場所を早々に察知し、遠くに留学させてしまうことで攻略対象の『第一王子』との接触を消滅させることを目論んでいる。


・エレナ・ファインス

 数学者。ヒトの女性。

 ダルトンが設立した特務機関・幼児教育研究機関の局長を拝任する。30代半ばで猫背気味。

 それ以前は王立魔術院で10年余り奉職する職員の一人だった。主な仕事は情報分析で、王立魔術院に持ち込まれた事案の報告書を分析して、統計的手法でその性質を明らかにするのが役目だった。

 しかし長年、彼女の人事評価に毒を垂らしていた者がおり、その仕事ぶりはなかなか認められてこなかった。ダルトンは彼女を抜擢すると、毒を垂らしていた者を追放した。

 結婚・妊娠・育児を経験しているので、夫と子供が最低一人はいるものと思われる。


・ベルペック

 宮廷魔術師長付きの調査官。ヒトの男性。

 宮廷魔術師長の下で働く調査官は、魔物(モンスター)の発生調査・新魔術の安全性確認試験・指定された魔法道具の品質の市場調査・魔術や魔物(モンスター)に関する文献調査・魔術がらみの可能性が高い事件・事故の調査研究などをおこなう。

 壮年のヒト男性で、ところどころに白髪が混じり出した長身痩躯(ちょうしんそうく)の静かな印象の人物。若い頃はいっぱしの探検家として活躍していたらしく、魔術がらみの少々不穏な内容の調査を担当している。


・レオノラ

 “ガラシレ横丁の占いババ”の通り名で知られる霊媒師の老婆。

 王都周辺の霊媒師の元締めのようなことをしている。副業に占い師をしており、王都の下町のゴチョゴチョした一角にあるガラシレ横丁という通りに占いの店を構えている。

 “この王都で魔術師をしている者なら、一度くらい名前を聞いたことのある霊媒師”であり“霊媒師としての腕は確か”とされる。

 フィルマンの霊を形代(かたしろ)に宿らせて故郷に送り届け、彼の家族の前で“交霊会”を執りおこない、その想いを伝えさせた。

 自分自身の死を知らせに来たヒエレス王国に住む姉シビルの遺品を整理・後処理をして帰る途中でダルトンと出会った。そして自身がヤー=ハーン王国で体験したことを語る。


・悪魔学専門の学者

 王立魔術院に勤める研究者のひとり。ダルトンの父パウロと同じぐらいの初老の男性。

 神殿以外で悪魔学を専攻する者は珍しく、神敵という観点を捨てて悪魔について情報を収集・分析できる者は少数であるため、得難い人材とダルトンに評される。

 対悪魔戦を想定した戦術構築のため、上級将軍のカステル卿の元に派遣された。


・デボラ・ラブリット

 ヒト族女性。外務省で大臣付きの二等書記官として奉職している外務官僚。

 旅客機の客室乗務員のような感じのキリッとした美人で、薄い金色の髪を後ろで結ってまとめている。

 ダルトンが特使に任命されて(ドラゴン)の狩場に赴く際、外交官として彼を補佐するために外務大臣のゴルデス卿に派遣された。

 ダルトンに外交の手ほどきや訓練をおこない、特使派遣の準備、(ドラゴン)の狩場にも同行してガンゲス公爵との実務者協議などを担当した。


・ジェレミー・ラブリット

 劇作家。デボラ・ラブリットの父。

 王都で定評ある劇作家の一人で、特に寸劇や一幕物(ひとまくもの)などの、比較的短い時間で演じられる作品で知られている。内容は喜劇・悲劇・コメディ・英雄譚など幅広い。


・ベルトラン

 ヒト族男性。モンジェリン公爵家の家宰を勤めていた初老の人物。

 一見穏やかな人物であったが、低位悪魔(レッサー・デーモン)の一種『屍の影』に憑依されてスパイ活動をおこなっていた。

 ダルトンの策により正体が露見しそうになった悪魔は逃走を試みるが、秘密の逃げ道の記憶を渡さなかったために逃亡に失敗。悪魔は払われベルトランは救われた。

 ひどく衰弱しているため、現在療養中。


・ゲアルド商会長

 アンドレアの命名式に招待された客のひとり。


・石工の棟梁

 アーディアス領の領都の大通りの舗装を修復整備する工事の責任者。耳がキーンとなるのを感じるほどのクソデカボイスの持ち主。


・デザイナー

 ダルトンとマリアの衣装をデザインしたヒトの女性。


・薬師ギルドのギルド長夫妻

 二人とも評判の良い薬師で、夫は王都の薬師ギルド長を勤める。二人とも50代。

 子供のいない二人は長年、不妊治療薬の研究開発を続けてきた。その副産物としてさまざまな素晴らしい処方や魔法薬を創り出した功労者だったが、当初の目的は遂げられなかった。

 実子は諦めるが跡継ぎは欲しい夫妻は、産業大臣のガロベット卿を通して“癒し”属性の子供を養子として引き取りたいと申し出た。


・五重属性の子供

 名前だけで本文には未登場。

 5歳のヒト女性。不世出の五重属性持ちで土・火・水・風・雷の属性を持つ。リーモックス領の孤児院に暮らし、家族は他に妹が一人いる。

 かなり気が強くて、孤児院でも持て余すほど。年の割に力も強くて、年上の男の子相手にもぜんぜん負けない。怒り心頭に達すると周囲に火が点いたり、電光が飛ぶレベルで魔力も相当高い。特に妹に危害が及びそうになると完全に手がつけられなくなる。

 銀竜騎士団団長のニームス将軍が彼女の能力に惚れ込んで将来性を高く買い、その養育を誓った。

 ダルトンは彼女の生い立ちを思って同情した。


・フィルマン

 ヒト族男性。故人。冒険家になって一攫千金と出世しようと、一家のなけなしの金を盗んで出て行った。

 ヤンキー顔のジャックに似ているが、その頰は痩せて少し細い。

 冒険家を目指すも、戦闘訓練はおろか読み書きも計算も満足にできない彼が出世できるわけもなく、どこかで野垂れ死んだ。

 その遺体と魂はゾンビにされて、ヤー=ハーン王国内でレオノラ達を襲った。レオノラに魂を救われたのち、希いに従って故郷の母と弟に謝罪するために形代(かたしろ)に宿り、彼女の死霊魔術(ネクロマンシー)“交霊会”によって姿を現し、願いを叶えると消滅した。


・ジャック

 ヒト族男性。東街道沿いに暮らす庶民。

 ヤンキー顔の若い男で、母子家庭となった一家を支えるために子供の頃から働いていた。

 そのため一家のなけなしの金を盗んで出て行った兄をひどく恨んでおり、その魂を連れて帰ってきたと言うレオノラを詐欺師呼ばわりして、けなして母親と大げんかをしていた。


・ジャックの母親

 ヒト族女性。東街道沿いに暮らす庶民。

 早くに夫を亡くしたが、街道筋は女一人でもできる仕事が多くあり、子供達にも働いてもらって生計を支えた。

 わずかな蓄えを盗んだ上に心配をかけ続けたフィルマンに怒りを覚えていたが、しばらく経って心配になってきていたので、死んでいると告げられた時には落胆と悲しみと諦めと少しの怒りを持った。

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