カロリー計算
さて、カロリー計算の話をしておこう。
もともと糖尿病があった私は、栄養指導と呼ばれるものを受けていた。
肝硬変で入院するまでのそれは、月イチ通院のためか割とサラッとしていてよく分からなかった。
「糖尿病食事療法の──」という冊子を渡されて、サラッと説明をされてもよく分からないというか、私が聞いていなかっただけなのか。
しかし今回は、退院前にダンナも一緒に栄養指導を受けた。
(ダンナがすごく心配して、真剣に聞いていた。)
そのせいかどうかは分からないが、けっこう丁寧に教えてもらったと思う。
例えば1600キロカロリーの場合、1日3食で全部で20単位を摂る。
(1単位=80キロカロリー)
バランスは炭水化物は1日に10単位、これを3で割って1日3食で摂る。
あと、たんぱく質は4.5単位。
これも3で割って1日3食で摂る。
果物は1.2単位で、これを3で割って毎食食べることになっているが、私の記憶では入院中は朝と昼しか果物が出てこなかったので、退院後も朝と昼で食べている。
あとは1日の総量が決まっていて、乳製品は1.5単位、油脂類は1単位、野菜・キノコ・海藻類は1単位、調味料は0.8単位。
これらは、別に3で割って……ということではなく、例えば乳製品は朝で摂ってしまうとかありなのだ。
乳製品1.5単位は、牛乳かヨーグルトで、どちらでも180mlとか180g、とにかく「180」で分かりやすい。
ちなみに入院中は牛乳が180mlという小さいパックで出てきた。
牛乳と言えば小さいパックは200mlのしか見たことがなかったのでちょっと驚いた。
それから、野菜・キノコ・海藻類が1単位というと、少ないように思うかもしれない。
実際のところ、野菜類は1日総量で300g。
交換表でも1単位300gとか書いてある。
栄養士さんからは「もっと食べてもいいですよ」と言われたので、安心して多めに食べている。
(350gかそれ以上摂ってもいいと言われた。)
ここで悩ましいのは、カボチャやジャガイモ。
多くなれば炭水化物で、少なければ野菜に分類して良いと書いてあるもの。
多い・少ないはどの辺りでわかれるのか。
そういうことは交換表には書かれていないので、感覚的なものなのかもしれない。
本当に悩ましいので、とりあえず少なめに食べるようにした。
(「糖尿病食事療法のための食品交換表」参照。あと栄養士さんのお話から)
お陰様で入院時から見て7か月経った現在は体重がピーク時より20kg減っている。
どれだけ太っていたのか、と自分で突っ込みを入れたくなる重さだったワケだ。
ちなみに糖尿病と肝硬変の治療のため、現在1日1400キロカロリーで頑張っている。
炭水化物とたんぱく質は割合を計算して減らしている。
(1600キロカロリーと1400キロカロリーを比較して。)
栄養士さんから伺ったのは、炭水化物が8単位、たんぱく質が4単位。
(ちなみに豚バラ肉は脂身が多いので油脂類に分類されるという。)←注意!
そうそう、油が多いもの──カロリーが高いもの──はウナギやサンマだと1単位30gしか食べられない。
逆にささみや鶏むね肉は1単位80g。
食品交換表を参考にしてほしい。
野菜類や調味料などは、1600キロカロリーと同じ分量と聞いてそれで食べている。
本によっては、1400キロカロリー=17.5単位だと炭水化物が9単位と書いてあることもある。
私は肝硬変の治療もあって、栄養士さんの話通り1日8単位にしているが。
入院前、そういうことを分からずに適当に食べていたことで、どれだけ病状が進んでしまったのか。
悔やまれるばかりだ。
肝硬変は肝機能が落ちるために、肝臓で栄養が作れないし蓄えられないらしい。
お腹がすくと途端に「ひもじい」と感じてしまう。
しかも体の筋肉を分解して、足りたように見せかけるのだ。
次は減ってしまった筋力の話をしよう。
一週毎に次話を投稿予定です。
次は土曜日の午後2時更新です。