表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/56

風の神の使者

 わたくし、風の神の使いをさせて頂いております「鳥」でございます。いえ、わたくしめに名前などもったいないことでございます。

 じつはわたくし、ほんじつは仕事でこの街までやってまいりました。はい、ここは中央都市なんですねーー。わたくしの前任者が、この街の上空を飛んでいたときは、ここまでりっぱな建物はそんなに多くありませんでした。ええ、前任者も()()()()()()()()()()、ええ。


 え? なにを言っているかわからない? はははは。それはあなたがたと、わたくしが、()()()()()()()()()()()()のしかただからでございましょう。

 まあ、そんな話はさておきまして。この街にやってまいりましたのは、お亡くなりになったかたをお迎えにあがったしだいです、ええ。

 ああ、ほら。あのお屋敷ですね、なんとごりっぱなお宅でしょうか。いえ、わたくしのあるじが住む神殿にくらべれば、小屋のようなものでしょうが、ええ。


 わたくしは建物の二階にある()()()()(広縁、ベランダの事?)にある手すりに降り立ちました。どうやらお子さまたちにみとられて、このお屋敷のあるじさまがお亡くなりになるようでございます。

 なぜにんげんは近しいものが亡くなると涙し、かなしむのでしょうか。あるべきところに帰るだけだというのに。


 まあ、いいでしょう。わたくしは自分の仕事を果たすまでです。ほら、お屋敷のあるじさまが出てこられました。

 さあ、わたくしといきましょう。

 空高く、あの雲のむこうまで……


 *****


 すうかげつごに、またわたくしは中央都市までやってまいりました。ええーーおや? あのお屋敷、売りに出されていたのですね。あたらしい人がお屋敷をこうにゅうされたようでございますよ、よかったじゃありませんか。人の住まぬ建物はくちるだけでございますから。あらら、あのかたがたのなんとお若いこと、さいきんではあのような若いかたが、こんなりっぱな建物をこうにゅうなされるんですねえ……おっと、いけない。わたくしは仕事にいかなければならないのでした。さあまいりましょう。

 きょうはあちらのお宅ですよ、ええ。

いきなりひらがな多めで混乱しますか?(笑)


外伝ですし、少し遊んでみました。

「鳥」については風の神『ラホルス』の行で少し示唆しています。魂を運ぶ役目もあるようですね。あるいは個体によって役割が違うのかもしれませんね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 後書き文の個体が固体になってますよ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ