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錬金鍛冶師の冒険のその後《外伝》 ー登場人物設定などー  作者: 荒野ヒロ


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シャルファーの不可思議な魔法屋

シャルファーに遠征に行っている魔法使いヴィナーが、おかしな魔法屋に巡り会う時の、別視点のお話。

 なにやら街にある魔法屋を渡り歩いている女が居る……どうやら、自分の成長に伸び悩みを感じているらしい。


 この街の高みから見下ろし──あらゆる外敵と、あらゆる悪事を見逃さぬ()()

 我らの目にはあらゆるものが映る。どんな些細ささいな事でも、我らの視野から逃れる事は無い。神にそう授かったからだ。


 さっと空をけ、下界へと降り立つ。

 パタパタと羽を鳴らして地面に立てば、我は魔導師の格好をした若い男。

 その姿はかつて──この街に居た魔導師。

 あの者は、今は()()()へと戻り、また新たなる命として生まれずるのだ。


 路地裏の一角に入り口を作り、先ほどの女が来るよういざなおう。


 人は皆、自らの意識と無意識の境界に生きている。我らはその中に無音の言霊ことだまを飛ばし、彼らをときに導く。


 自らの弱さに気づいておきながら、それを見せまいと強がる子供の様な女に、自らの過去と向き合わせ──つまらぬ足(かせ)から解放してやろう。

 それは、我らの本来の役割では無いのだが……神は、ときに人を導く事を推奨すいしょうし、ときに彼らを裁く事を求めもする。


 神ならざる我らには、神の御意思は理解できぬが、命ある者に、魂ある者に、心ある者に忠義を尽くすのが我らの役割の一つ。

 ならば我らはなんじらと共に生きよう。


 脆弱ぜいじゃくなれど、未来を構築する力にあふれた者達よ。

 汝らの未来に祝福あれ。

独特な喋り方をする「鳥」とは違う役割を受け持つ存在。主に混沌の監視をしているが、ときに人の不正を見抜き、罰を与える……魂を運ぶ「鳥」よりも高度な思考を持つ(自我は無く、神の監視者の域を逸脱する事は無い)──という存在。機械的な天使みたいな感じかな。

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