表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金鍛冶師の冒険のその後《外伝》 ー登場人物設定などー  作者: 荒野ヒロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/57

双子の外食での出来事

「なぜなのか」

 姉は不満もあらわつぶやく。

「あ、うん」

 僕達は公園に置かれた木製の長椅子に腰掛けている。大通りから少し離れた場所にある、小さな公園だ。鳥が休めるようにと樹木が数本植えられている。


 公園前の通りには数軒の屋台が並んでいて、そこで買ったコロナ(小麦粉に牛骨や鶏ガラから取った出汁だしを混ぜて、肉や野菜を入れて丸く焼き上げた料理)を木皿に乗せた物を買って食べるところだ。


「なぜなのか」

 姉ーーエアはまた言った。よほど屋台での事が気に入らなかったらしい。

「姉さんが二十個も買うからでしょ……」

「いやいや、コロナ十個だけじゃ足りないでしょ普通。あんたもなんで男のくせに十個を注文してんのよ、ちっちゃい、あんたちっちゃいわぁーー」

「姉さんがデカ過ぎるんじゃない?」


 僕は皿に乗った丸いコロナに木串を刺して口に運ぶ。ーー皿の上には十四個のコロナが残っている。これが姉が「気に入らない」理由だ。


 *****


 屋台の前に立つとコロナを作っていた気の良いおじさんは僕達を見て、双子だなんて珍しいねと声を掛けてくれた。

 姉は「そうでしょ」と言いつつ躊躇ためらい無く二十個を注文し、僕は控え目に十個を注文した。ーーするとおじさんは気を利かせたのか、僕の皿に十五個のコロナを乗せてこう言ったのだ。


()()()()()も、()()()()()くらい食べないと大きくなれないよ」

 僕はありがとうございますと礼を言って、怒り出しそうな姉の背中を押す様にして公園へ向かった。


「……私ってそんなに男っぽいかなぁ……」

「うん。ーーあ、いや、どうなのかなぁ……」

 予想外に、と言っては失礼だがーー美味しかったコロナに気を取られてつい、生返事なまへんじしてしまった僕をジロリと睨んでくる。


「おい……いま、思いっきり『うん』と言ったな?」

 あつあつのコロナを口にすると姉は「あっつ、あっつ」と、口から湯気を吐き出す。

 姉よ……そんな姿を晒している女子を、僕は姉以外に見た事が無いーー


 *****


 ……昔一緒に遊んでいた女の子が居た。名前は忘れてしまったがーー彼女がある日、僕達にこう言った事は覚えている。


「エアネルちゃんとレンネルちゃんって変だよね。エアネルちゃんは男の子みたいだけど、レンネルちゃんは女の子みたい」

 姉は、そう言った女の子の頭を殴りつけて泣かせると、僕の手を引いて帰ったのだった。


 *****


 思えば昔から姉は男の子に間違われ、僕は女の子に間違われてきた。父も母も「エアはもう少しおしとやかになりなさい。()()()()()()」と言っていたものだ。


「なぜなのか」

 僕は一人呟いた……

コロナはタコ焼きのイメージですね。洋風タコ焼きーーみたいな?


現在4月ですが、1月よりも前からウィルスの話題は出ていたみたいですが、「コロナ」っていつから呼ばれ始めたのだろう……この外伝を書いてる時にはコロナウィルスなんて知らずに、書いていたはずですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ