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錬金鍛冶師の冒険のその後《外伝》 ー登場人物設定などー  作者: 荒野ヒロ


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過去に起こった神との対話の報告書

タイトル上部のシリーズ名『方舟大地フォロスハートの物語』から本編を読む事ができます。

是非そちらを読んでくださいね。よろしくお願いします。

 私は管理局の七賢者からつかわされた使者。今日は火の神ミーナヴァルズから御言葉をたまわりに、都市フレイマを訪れた。

 神殿奥にある神の顕現けんげん体を訪ねて祈りを捧げてから、私は神殿付属の迎賓館げいひんかんにやって来た。そこで女神ミーナヴァルズと話しをし、「大地の接合」について意見を貰う予定だ。

 緊張する……神との対話をするのは初めてだ。私達の住む世界の守護者の一柱ひとはしら、その神との対話は間を取り持つ巫女の言葉で語られると言う。


 *****


 しばらくすると紅玉ルビーの仮面を付けた女神と錫杖しゃくじょうを手にした巫女、そして護衛数名がやって来た。女神が護衛を室外に下がらせたのは私達の会話の内容の重大さを暗示していた。


「よく来た、中央都市ミスランの管理局員よ。単刀直入に言って例の「大地の接合」計画についてだが──可能だ」

 私は「ぉお……!」と感嘆の声を漏らしたが、女神は続けて巫女に耳打ちする。


「しかし大きな問題もある。それは他の大地を移動させる力をどうするかだ、仮に目標とする大地があったとしても、こちらに引き寄せる手立てを考えねばなるまい。その事で一つ助言をするとしたら、目標の大地の精霊の力を増幅させてやる事だな。それによってなんとかなるかもしれぬ」

 女神は大地の精霊力を大きくする事で、その大地に干渉し、こちら側に引き寄せられると考えているようだ。

 だが、精霊の力を増幅するとなると──精霊石や精霊結晶か? それがどれほど必要になるかなど、私には想像もつかないが……


 住人の「移住」についても女神は肯定的な態度を示した。そちらの方が現実的だとも言ったほどだ。

 管理局としては新しい大地を接合し、農耕地を広げられるとしたら、それに越した事は無いのだが──そううまくはいかないだろうか。

 近い将来に、この問題が進展している事を祈るばかりだ、この「楽園創造計画」が。


 *****


 私はその報告書を読むと、いつも決意を新たにさせられる。神々の力をもってすれば、大地の接合は可能、問題は混沌の中を移動させる推力だった。引き寄せる大地に宿る精霊の力を増幅させれば──可能になるかもしれない、という希望的観測でしかないが。

 なんとか精霊の力を増幅させる手段を考えて行かねばならない。未来は誰にも分からないからこそ、今から考えて行かなければならないのだ。後に続く者達の為にも。


 私は管理局に務めながら毎日、この方法について思索している。──そうだ、あの錬金鍛冶師にもいつか話してみよう。

 短期間で新しい発明をしてみせた彼ならば、違った視点からこの問題に取り組んでくれるかもしれない。精霊の力を増幅させる方法についても、もしかすると新たな発見をしてくれるのではないか、私はそんな期待をしつつ、報告書を棚に戻した。

今回の話は管理局員メリッサさんのお話でした。

割と深刻な世界の中での物語なんですよね……

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 間違いかわかりませんが、本文の火の神が日の神になってますよ。(ある意味合ってますけど)
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