序章
初めて書く作品となっているた為
誤字脱字があるかと思います。
ご了承ください
「お兄様!また学校を無断でお休みなされましたわね」
そう大声を出しながら勢いよく執務室のドアが開いた。
ドアを開いた人物は、俺がよく知る人物だ。
色白な肌に特徴的な金髪をなびかせ、深碧の双眸から感じとれる意志の強さが彼女の魅力を更に引き立てている。
俺の自慢の妹だ。
そして、その妹の様子だが・・・。
妹の顔を見る限りでは、かなりの御立腹のご様子だ。
「すまない、緊急の案件が入ってしまってそっちを優先してしまった」
はぁ〜
妹の方から微かに溜息が聞こえてきた。
「今回は、領のお仕事ですか?それとも商会の方ですか?」
「商会の方だよ、よく分かったな!デリアにでも聞いたか?」
「はぁ〜その程度のことなら他の方などに聞く必要はありません。お兄様が学校を休む理由など、この二つ以外には考えられませんから」
「それで、どうしたんだい?ノックもせずに入ってくるなんてアイリアにしては珍しいな」
そう普段の妹ならノックもせずに部屋に入ってくる事なんてない、つまりそれだけの事を俺がしでかしたと言うことだろう。
「そうですね、淑女を志す私としては失格ですね。ですが今回は例外です」
ドン!
机の上に積んである書類が倒れるかと思ったが、絶妙に加減をして蹴ったらしいな。
腕組をし仁王立ちで、こちらを睨む妹はまさしく鬼のように見える。
しかし、なぜここまで妹が怒っているのか不思議だ?
「すまない、アイリアなぜそこまで怒っているんだ?」
「まさか本気で言っているわけではないですよね?お兄様、冗談を言う時は状況を考えてくださいね」
なんだ、そのわざとらしい笑みは怖いよ。
「たったしかに学校を無断で休んだの悪かったな、すまなかった」
「まさか本当にわからないのですか?」
俺が無言で頷いたのを見ると『はぁ~』と、妹からまた溜息が漏れた。
「まぁその事もありますが、本日は私と一緒に昼食をとる約束をしていたではありませんか!私がどんな思いで昼食をとったことか・・・」
(あれ?昼食の約束・・・それって明日じゃなかったけ?
あれ?今日だっけ、あっヤベ~なんか今日っだたような気がしてきた。
どうするかな・・・。
いちよう聞いてみるか。)
「すいません、アイリアさんそれって明日の約束じゃなかったでしたっけ?」
「お兄様、本日は何日ですか?」
「今日は16日だろ。それくらいはわかっているさ」
「お兄様、仕事のし過ぎですよ」
「本日は17日です、少しお休みになられたほうがいいですね」
(最近オーバーワーク気味だったが、まさか日にちの感覚が狂うほどだったとは・・・カレンダーの購入を検討すべきだな)
「そうだな、少し休むとしよう。すまなかったねアイリア約束を破ってしまって、この埋め合わせ必ずするよ」
「あまり期待はしませんが、わかりましたわ」
「あぁすまない」
「代わりに明日、一緒に昼食をとりましょうお兄様」
「わかったよ」
「約束ですからね、次破ったら覚悟しといてくだい。私はこのあたりで失礼させていただきます」
そう言うと妹は執務室から出て行った。
妹には悪い事をしてしまったな、明日は確実に学校に行けるようにもう少しだけ仕事を終わらせておくか。
コンコン
書類の山が2つほど無くなったあたりでノックが鳴った。
「入れ」
ゆっくりと部屋のドアが開いた。
「失礼いたします」
ドアのあたりでお辞儀をしたメイドが、ゆっくりと俺の前まで歩み寄る。
赤髪が特徴のメイド、デリアだ。
普段、仕事をしている際は肩にかかる長さの髪をまとめてポニーテイルにしている。
そしてなんと言っても右目に所にある泣きぼくろが彼女に色気をプラスしている。
「インス様、夕食のお時間でございます」
(何っ!もうそんなに時間がたっていたのか。かなりの集中していたんだな)
「インス様、少しよろしいでしょうか?」
「ん、どうした?」
「私のような使用人が意見する事は大変失礼にあたると思うのですが、最近のインス様は仕事量を考えると働きすぎではないでしょうか?」
(そうか、やはり第三者から見てもオーバーワークだったようだな。
しかし、今おこなっている事業が上手くいくかどうかは俺の頑張りしだいで変わってくるからな今が最も頑張りどころともいえるが・・・家族や使用人にまで心配させるのは良くはないな)
「そうだな。少し頑張り過ぎていたようだな、皆に心配をかける事をしたくないからな仕事の効率化をはからないといけないな。
デリアにも心配させてしまったようだな、すまなかった」
デリアが急にアタフタし始める。
「いえ、インス様が謝る事など御座いません。ただご自愛いてだければ、それに勝るものはございません」
「そうだな、気を付けることにするよ」
「お願いいたします」
そう言って デリアは深々と頭を下げた。
「さぁ、インス様。皆様がお待ちです、夕食にまえりましょう」
「あぁわかった」
デリアの後ろ歩く形で晩餐室に向かう。
普段は夕食の時間帯に家族全員揃って食事をとることは珍しい。
そう父は毎日のように王宮で財務処理に追われ、屋敷に帰ることは少なくほとんどは王宮で寝泊まりしている。たまに帰って来たとしても夜遅くなので、一緒に夕食をとる事はない。
母は晩餐会に呼ばれることが多く、屋敷で夕食をとる時は大抵自室でとっている。
そんな感じなので俺も夕食は自室でとっている。
たまに妹と自室で夕食を一緒にしている。
なのでこうやって家族で食卓を囲む事は珍しい。
つまり何かの報告が父にはあるのだろう、だからこういった場を調整してまでつくったのだろう。
「インス様、お食事をお楽しみください」
そう言って、晩餐室の扉をデリアが開く。
晩餐室は来客を招く事を考えて作られてあり、かなり豪華な装飾品や家具が置いてある。
食卓には、父、母、妹がもう席について談笑している。
来客を想定してあるため、食卓はかなりの人数が座れるだけの大きさになっている。
たった4人だけで食事をとるには、かなりの寂しいものを感じる。
これは俺が貴族、しかも公爵家の人間であることだと割り切って我慢するしかないな。
「インス、待っていたよ。早くこちらに来て座りなさい、食事にしよう」
晩餐室に入った俺に気が付いた父が、手招きしながら呼んでいた。
夕食は、談笑を交えながら楽しく進んでいた。
「そう言えばお父様、本日はどうされたのですか?昼間に手紙で『今日は、皆で夕食をとろう』なんて言う手紙を送って来るなんて?」
妹が今回の緊急夕食会について父に訪ねていた。
「あぁその事なんだが、インス。明日、王宮で王に会ってもらう。異論は認めん」
父のこの一言が俺の人生を変える事になろうとは・・・。
感想などありましたら。
よろしくお願いいたします




