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超超超大人気バンドのイケメンボーカルに転生した俺 〜初恋のあの子を幸せにするのに結局、誰かは関係ありません!?〜  作者: 甘い肉うどん


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第三話 修羅場

第三話です!何時に投稿したらいいんでしょうか...

放課後のチャイムが鳴り響く。

俺は浮き足立つ心を抑えきれず、誰よりも早く教室を飛び出した。

後ろから一ノ瀬めいが「レン先輩っ、どこ行くんですかー!」と叫ぶ声が聞こえたが、今の俺にはそれを振り返る余裕すらない。


待ち合わせ場所は、駅から少し離れた高台にある公園。

前世、24歳の俺が「いつかあの子とここに来られたら」と何度も夢に見た場所だ。


街灯がぽつりと灯る公園のベンチ。

そこに、彼女はいた。


「……あ、天音くん。急に呼び出してごめんなさい」


夜の静寂に溶けそうなほど、陽葵は白く、そして美しかった。

月明かりに照らされたその横顔は、前世で遠くから眺めていた時よりもずっと儚げで、手を触れたら消えてしまいそうだった。


「……来てくれて、嬉しいよ」


俺は努めて冷静に、24歳の落ち着きを保って隣に座った。

天音蓮の身体は、陽葵の香りが微かに漂うだけで、心臓の鼓動が早くなる。


「昼間、ステッカーの裏……見ました。連絡先、本当に天音くんのなんですか?」


「ああ。誰にも教えてない、俺専用の番号だ。……陽葵にだけ、知っててほしかった」


陽葵が驚いたように目を丸くする。

「……どうして? 私たち、クラスも違うし、今まで一度も話したことなかったのに」


「話したかったんだ、ずっと。……勇気がなかっただけで。俺にとって陽葵は、ずっと……高嶺の花だったから」


「えっ……嘘。私なんて、地味で……天音くんみたいにキラキラしてる人とは無縁だと思ってた」


陽葵が自嘲気味に笑う。

その笑顔を見て、俺の胸が疼いた。

前世の俺と同じだ。彼女もまた、自分の美しさに無自覚で、誰かに心から肯定されるのを待っていたのかもしれない。


俺は無意識に、彼女の白く細い手に自分の手を重ねた。

「天音蓮」としての華やかな未来なんて、今の俺にはどうでもいい。

俺が見ているのは、ただ目の前の、不器用そうに唇を噛む一人の少女だけだ。


「……陽葵。俺は今、歌を歌ってる。まだ全然有名じゃないし、これからどうなるかもわからないけど……」


俺は真っ直ぐに、彼女の瞳を見つめた。

「いつか俺が、もっと大きなステージに立った時。……一番近くで、俺の歌を聴いててほしいんだ」


それは、前世で一度も言えなかった、魂の叫びだった。

陽葵の瞳が潤み、頬が朱に染まる。


「……天音くん。私……」


彼女が何かを言いかけた、その時だった。


「——ちょっと! そこで何してるのよ、レンくん!」


背後から、怒りに震える甲高い声。

振り返ると、そこにはスマホを構えた一ノ瀬めいと、その後ろで眼鏡の奥の瞳を険しく光らせる生徒会長、神代聖の姿があった。


「先輩! デートですか!? しかもこんな、私より地味な子と!」

「天音くん、夜間の公園で女子生徒と二人きりなんて、校則違反だと教えたはずよ……っ」


聖の肩が、嫉妬とショックで小刻みに震えている。

さらには、

「こらこら、夜遊びはいけませんよー?」

と、忘れ物を取りに来たのか、たまたま通りかかったドジっ子教師の松本先生までもが、派手に植え込みに突っ込みながら現れた。


月夜の静寂は一瞬で崩れ去り、公園はカオスな修羅場へと変貌した。

陽葵は怯えたように俺の服の裾を掴む。


俺は24歳の経験値を総動員して、この状況を切り抜ける覚悟を決めた。


「……みんな、落ち着け。今、大事な話をしてるんだ」


天音蓮の神がかった声が、夜の空気を支配する。

ここからが、知名度もスペックも関係ない、俺の「中身」が試される戦いの始まりだった。

いかがでしたか?

余談ですがなんと僕ギター始めました!ライラックとか弾けたらいいな!

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