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超超超大人気バンドのイケメンボーカルに転生した俺 〜初恋のあの子を幸せにするのに結局、誰かは関係ありません!?〜  作者: 甘い肉うどん


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2/14

第一話 華

個人的に大好きなバンドであるミセスがモデルです!

「お前の歌には、華がないんだよ。……悪いな、氷斗。俺たちは上に行きたいんだ」


雨の渋谷。スタジオの裏口で突きつけられたのは、あまりに冷酷な宣告だった。

24歳の俺、九重氷斗の目の前で、昨日まで仲間だったバンドメンバーが目を逸らす。


「メジャーデビューが決まった。でも、ボーカルを、もっとビジュアルのいい、華のある奴に替えるのが条件なんだ」


「……俺の、歌は? 7年間、一緒に作ってきた曲はどうなるんだよ!」


「お前の歌は上手いよ。でも、今の時代、それだけじゃ足りないんだ。……悪いけど、今日でもう終わりだ」


足元に放り出された、雨に濡れるギターケース。

7年間の努力も、喉がちぎれるほど練習した日々も、すべては「見た目」という残酷な壁の前に粉砕された。


絶望した俺の目に映ったのは、スクランブル交差点の巨大ビジョンの中で、不敵に微笑む同い年の怪物だった。


世界的人気バンド、ルミナのボーカル、天音蓮。


天を突き抜けるようなハイトーン。宝石を散りばめたような完璧なルックス。

同じ24年を生きてきて、どうしてこうも違う。片方は世界の寵児、片方は仲間に捨てられたゴミ。


「……あいつになれたら、陽葵を幸せにできたのかな」


土砂降りの雨の中、脳裏に浮かぶのは陽葵の顔。

高校時代、学園一の美女として誰もが憧れた、高嶺の花。

同じクラスでも、しがない音楽オタクの俺には話しかける勇気すらなかった。

ただ遠くから彼女の横顔を眺め、いつか有名になってあの子に相応しい男になれたら……そんな叶わぬ夢を抱いていただけだった。


俺は、一歩を踏み出した。

ガードレールを越え、アスファルトへ。

意識が、プツリと途絶えた。


「……レンくん、レンくんってば!」


鋭い声に弾かれ、俺は目を開けた。

痛くない。

代わりに感じたのは、高級車のシートの感触と、わずかな芳香剤の匂い。


「次のライブハウス、入り時間ギリギリよ。寝ぼけないで」


隣に座るマネージャーの冴子が、手鏡を差し出してきた。

何気なく、その鏡を覗き込む。


「…………は?」


そこにいたのは、死ぬ間際にビジョンで見上げた彼だった。

さらさらと流れるプラチナブロンドの髪。吸い込まれそうなほど整った、完成された顔。


(……転生? 俺、天音蓮になってるのか!?)


スマホの日付は2019年3月。

俺が24歳で死んだ世界から遡ること、7年前。

だが、おかしい。鏡の中の顔は、俺が知る「24歳の天音蓮」そのものなのに、着ているのは名門私立高校の制服だ。


「冴子さん……今、俺は何歳だ?」

「何言ってるの、17歳でしょ。高2の春休みよ」


車がライブハウスの前に止まる。

入り口には数十人のファンが待っていた。

車を降りた瞬間、自分の喉から出た吐息の音だけで、空気が震えた気がした。

前世で、喉から手が出るほど欲しかった、音楽に愛される才能と美貌。


その時だった。

ライブハウスの向かいにあるコンビニから、一人で出てきた少女の姿が目に飛び込んできた。


地味な制服を着ていても隠しきれない、圧倒的な透明感。

まだ17歳の、手が届かなかった高嶺の花。


「……陽葵」


声に出した瞬間、自分の喉から出た天音蓮の美しすぎる声に、俺自身が震えた。

7年前の、まだ誰のものでもない陽葵。


「華がない」と捨てられた俺が、今、世界で一番の「華」を手に入れた。


天音蓮としての成功なんてどうでもいい。

俺は、マネージャーの制止を無視して、彼女の方へ駆け出していた。

今度こそ、俺が君を、特等席へ連れていく。


たとえ中身が、しがない24歳の、ただの九重氷斗だとしても。

第一話どうでしたか?天音レンは大森もときさんの超絶強化版だと思ってください!

ちなみに僕はミセスの「スターダム」という曲が好きです!

よければみなさんのミセスで好きな曲や好きなバンド教えてください!

もしよかったらブックマーク等評価お願いします!

更新は毎日7時、18時、21時です!

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