限界オタク枕草子
締切に追われている時に窓の外が明るく白んでくるのを見て枕草子を思い出したのでパロディにしました。
コスプレイヤーさんや同人作家さんあたりのあるあると実体験を元に書いています。
春はあけぼの
ようよう白くなりゆく窓際
少しあかりて
縫い損じたる糸の細く散らばりたる
夏の夜
月の頃はまっさらなり
宵もなお、誤字の多く飛び違いたる
ひとつふたつ、時計の進みてゆくもおかし
システムエラーなどもおかし
秋は長夜に
ミシンの糸目飛ぶとて、3つ4つ、2つ3つなど、やり直すさえあはれなり
まして玉などの連ねたるがぶちまけられるはいとおかし
滅入りはてて、スマホ、Twitterのタップ音など、いうべきにもあらず
冬は短夜
締め切りの間近ははたいうべきにもあらず
原稿のいとしろきも、また布のまだ紙なるも寒きに
やる気など急ぎ起こして珈琲を淹れるもつきづきし
昼になりて茶の冷ややかになれども、目の前のものどもは白きままにてワロタ
心当たりのある方がクスッと笑ってくれたら嬉しいです。