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転校生③

遅くなりました

『おい賀當

どーすんだこれ』


『まさかふたりが気絶してもこの壁が消えないとは……』


予想外そんな顔をしている


『まぁ、それはとりあえずいいとして……』


俺は本題に切り込む


『この(イケメン)誰だよ』


『俺は、ガトーショコラだ』


少し長めの髪の毛をかきあげながら男は言い放った


『ちゅうにびy

グハッ』


厨二病と言いかけたのが気に触ったのか、俺は吹っ飛ばされる


『ガトーインビジブル』


『痛ってぇ

何するんだよ』


シフォンケーキ(戟くん落ち着いて……?

この人はほんとにガトーショコラだよ)


『シフォンケーキ……?本当なのか……?』


俺は疑いの目を向ける


『本当だ

疑うな』


確かに数日前、聞いたガトーショコラの声と一致している


『ガトーショコラくん!♡』


ガトーショコラの背後から近づいた賀當がガトーショコラの腕を奪い腕組みする


ガトーショコラは、満更でも無さそうだ


『賀當、何をやったんだお前

ガトーショコラはこんな姿じゃなかっただろ』


『私とガトーショコラくんの愛の結晶よ!

あんたとシフォンケーキにはこんなことできないでしょうけどね!』


そう言って、賀當は俺を見下してくる


『ぐぬぬ』


こうなると俺はもう言い返せない


俺のシフォンケーキへの愛情は誰にも負けない自信があるのに……



『どうやらお目覚めのようだぜ』



『いててて……』


『一体何が……』


香乱さんとマッカーロンさんが同時に起き上がる


それと同時にガトーショコラも腕を構える


反撃を許すつもりはないようだ


『負けた……?』


香乱さんが自身の置かれている状況を見てつぶやく


『逃げマスヨ!』


マッカーロンさんが香乱さんの手を取り、走り始める


2人の行く手を阻むかに思えた巨大な壁はマッカーロンさんのパンチにより吹き飛んだ


『えぇ……』


残された4人は困惑の中にいた


『悪い緒恋良

そろそろ時間切れだ』


そう言ってガトーショコラが光の粒子となって崩壊し始める


時間制限があるのか


『しばらく体力が回復するのに時間がかかる

じゃあな』


ガトーショコラは、賀當の顎に手を当て口付け(キス)をする


すると、それまで緩やかだった崩壊が急速に早まりほぼ一瞬にして消えた


『なんだったんだ……』


『ガトーショコラくん……』


賀當は、目に涙が浮かんでいて今にも泣きそうだ


そうして、俺たちは解散した


2人の転校生が一体何だったのかは定かではない


あの一件から2日が経ったが、2人は休んでいる


おかげで校舎を破壊し、校庭の地形を変えたのが俺のせいになりかけた


賀當も同じ状況にいたはずなのに……


陽キャの責任追及回避能力はすごいなと思った

次は二三日後くらいに出せると思います

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