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異世界転生①

お久しぶりです

大幅に変更しました

『ここが異世界……?』


どうやら、俺は本当に死に異世界転生したらしい


異世界と言ってもそれほど異世界らしいものは無い


俺の眼前に広がっているのはただの草原


まぁ、日本ではこんな光景を見ることも少なかった


ここが異世界ではないとしても、日本ではないのだろう


『シフォンケーキ……?

大丈夫か?』


(私は大丈夫だよ!

戟君は?)


『問題ない』


キリッという効果音がつきそうなキメ顔を披露する


『そういえば、異世界に来たってことは……』


『ステータ……』


ステータスオープンと、そう言おうとしたその時


どこからか草を掻き分け、走る足音が聞こえた


それも猛スピードでこちらに近づいてくる


『キサマっ!』


目の前に現れたのは、我當緒恋良(がとうしょこら)だった


我當はその右手で俺の口を塞ぐ


何やら血気迫る様子だ


『むぐ?ぁとう?あにしえうんだこんあおころで?(ん?我當?何してるんだこんな所で?)』


俺は、口を塞がれたまま押し倒され我當に馬乗りにされる


『一体誰だお前は、なぜ滅びの呪文を唱えようとしたんだ!』


『ほおびのしゅもん?(滅びの呪文?)』


『そうだ!』


『ま、まて俺は滅びの呪文なんて物騒なものは知らないし唱えたつもりもないんだが?』


何とか拘束を外し、俺の言葉を伝える


ていうか、突然押し倒すのとか心臓に悪いからやめて欲しい


まったく、彼女(シフォンケーキ)が潰れたらどうするんだ……


『呪文を知らない……?

そんな人間がいるのか?』


『そんな人間って、我當

お前なんかよそよそしくないか?』


『我當……?

誰と勘違いしているのかは知らんが私はそんな名では無い

それより、呪文だ

仮に知らないとしても、その呪文は有効だ

絶対に唱えるな、いいな?』


俺は、それはもう勢いよく首を縦に振る


我當じゃない……?他人の空似なのか?それにしては似すぎ……


『お前が先程言おうとした言葉はこれだろう?』


我當もどき(?)が近くにあった棒で地面に文字を書く


普通にカタカナだ……なんかこう、雰囲気がない


『そうだけど、それが滅びの呪文なのか?』


『あぁ、そうだ

神代より伝わる滅びの呪文だ

この言葉を発すると世界が端から崩れ始めるとされている』


『こっわ』


もう絶対言わないようにしよう


せっかく転生してきたのにまた死ぬなんてシャレにならない


『それより、お前はどこから来た?

呪文を知らないとなるとなかなかの辺境の地からやってきた様だが?』


『あぁ、』



俺は、これまでの事情を話した




『なるほど、向こうの世界で死にこちらの世界で新たに生を受けた……と?』


『まぁそんなところだな』


『なかなか数奇な運命を辿っていると見える

大変だったな』


俺に眩しい笑顔で語りかけてくる


先程までのキリッとした表情とは大違いだ


哀れみだろうか?


だが幾ら笑顔が眩しかろうと心に決めたシフォンケーキのいる俺はなびかない


『私の名前は、本田緒恋良(ほんだしょこら)

勇者だ!』


そういいながら、本田は俺の身体の上から立ち上がる


先程からずっと馬乗りだったのだ


本田は鎧を着ているし、さすがに重かった


だが、これで警戒心はある程度とけたか?


『俺は、詩帆 戟

よろしくな』


本田に差し出された手を取り立ち上がりながら自己紹介をする


『勇者……』


そう、勇者


やっと異世界らしいところが垣間見えてきたな


『ん?あぁ、いかにも私は勇者だ』


独り言が聞こえてしまったようだ


『元々は私の姉者が勇者だったのだ

しかし、魔物との戦闘で……

私はその敵討ちのために勇者となったのだ!』


パチパチパチと手拍子をする


『すまない、つい自分語りをしてしまったな

戟と言ったな?私の村に案内しよう

行く宛もないのだろう?』


『神かよ』


道中、色々な話を聞いた


この世界には魔王がいること、その配下の魔物達が人々の生活を脅かしていること


村に眠っていた聖剣に選ばれ勇者となったのが本田の姉、本田 風炉真路(ほんだ ふろまーじ)


彼女はかなり強かったらしい、それこそ一端(いっぱし)の魔族など相手にもならないほどに


しかし、遠征先の魔族の集落で偶然出くわした魔王軍幹部に敗れ……


そして、聖剣と意思を受け継ぎ勇者となったのが本田緒恋良


彼女も、今は丁度遠征の帰りのようだった



そんな話をしながら歩いているうちにどうやら村に到着したようだ


『歓迎しよう!ここが私達の村、出居瀬留村(デーセルむら)だ』

次は異世界の村です

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