エピローグ
最終話です。
ここまでお付き合いいただきました皆様、本当にありがとうございました。
季節が移り、初秋を迎えた。
今日はコルヴェイユ大聖堂にて三組の合同結婚式が執り行われる。
即ち、ルイズ・ブリックリーグ・ティラーレとミアンサ・ベル・リマーン、デューク・シャーマ・ライツェントとルネーラ・カロ・ウィトゥリーナ、スライエン・トルートスとルカ・ブランウィスキーの三組の婚礼の儀が結ばれる。
詳らかに語るまでもなく、紆余曲折あり、揉め事あり、喧嘩あり、しきたりの相違あり、色々諸々の面倒があった結果――そもそも結びの縁であるアリアン・ローにて、シノン王女の仲人により、まとめて行う、ということで決着がついたのだ。
本日は快晴――。
既に、国を挙げての祝いの雰囲気が盛り上がっている。
三組もの親類縁者、社交界関係者、招待客、友人知人、参列者、その数は膨大なものとなり、ほとんどひとの洪水で、大聖堂一帯は埋め尽くされている。
そしていま、大聖堂の祝福の鐘が鳴りはじめた。
百回を数えたそのときに、新たな絆が結ばれる。
愛は育まれ、深まり、それはまた次の命に引き継がれてゆく。
ひとの世に永遠にありつづけるもの――ひとがひとを慈しむ心に、さいわいあれ。
完
運命は僕に微笑む 完結です。
全40話、短い間に怒涛の勢いで掲載し、これまで読了してくださった皆様、ありがとうございます!!
本当に感謝でいっぱいです。心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
この物語は、愛の物語です。ひととひとの絆を大切に描きたい、でも、普通の恋愛ものじゃつまらない、王道は王道で、少しだけ邪道で、色々なことが次々に起こり、大勢がそれに連鎖して関わっていく――そんなプロットのもとに書きました。
たのしかったです。この物語のおかげで、新たに知り合った方もいます。励まされ、支えられ、完成までこぎつけました。感謝です。
尚、のちほど活動報告で雑談など書きつけたいです。お暇な方は覗いてみてください。ご訪問いただければ、喜びます。
少し落ち着いたら、外伝などを掌話で綴りたいな、とささやかな野望を抱いています。いつになることやらわかりませんが、そのときはまたおつきあいいただけるとうれしいです。
折しも今夜はクリスマス・イヴ。 皆様にさいわいがありますように!!
メリー・クリスマス!
引き続きよろしくお願いいたします。
安芸でした。