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バスケ部入部への勧誘

「真也!! 頼む!! 今度の試合、お前に出て欲しいんだ!!」


「いや…急にそんな事言われても困るって…」


今は昼休憩の時間…… 僕はいつもの通り…1人でお昼も過ごしたいんだよな〜と思いながら、今日も坂田と神崎と一緒にお弁当を食べていた……


ただ…今日は少し状況が変わっていた…


 それは僕達と同じ学年のバスケットボール部員が突如として、僕達の所にやってきた事だ…


「頼むよ〜!! 真也…中学時代は中々の強力な選手だったんだろ? 俺知ってるぞ?」


「そんな事言われても… 俺、ここのバスケ部員じゃ無いしな〜……」


「頼むよ〜 今、キャプテンが怪我してて、試合に出れなくなっちゃったんだ!! それでキャプテンの穴を埋めれるのはお前しかいないと思って、頼んでるんだ」


確かに…坂田は神崎から聞いた話では、中々強力な選手だったようだ…… それは坂田がいれば、この試合は勝てると言われていた程に……


「でも….俺、ここのバスケ部の事なんて知らないし、きっと足引っ張っちゃうよ…」


「そこは〜ほら、これから練習に来て貰って、チームに慣れていけば良いさ!! だから〜な?」


「ン〜…」


 坂田は、大分迷っている……


「良いじゃん…真也…協力してあげたら?」


「楓……」


 ここで、2人の会話に混ざって来たのは、神崎だった…


「私…久しぶりに真也が試合に出て、活躍している所…見てみたいかも」


「ほら、真也〜!! 楓ちゃんもそう言ってくれてるんだし、試合出ようぜ!! な?」


「ン〜 峰打はどう思う?」


ここで、僕に話が飛んでくる……他人事のように弁当を食べながら聞いてしまっていた…


「ん〜そうだな〜僕の意見としては、1試合出るくらいなら、別に良いんじゃ無いか?」


「そうか…分かった…!! 峰打と楓が言うなら、俺、試合に出るわ」


「おう〜!! まじか〜!! ありがとう!!真也〜!! ガチで本当に感謝!!」


坂田は何か頼まれ事をされれば、神崎と僕に必ず相談してくる……


それに対して、僕達がYESと言えば、坂田は引き受けるし、NOと言えば、引き受けない……


 坂田が前に今回の時のように、相談をして来た時があって、神崎と僕の意見が別れた時があった…


この場合は、何故か僕の意見が毎回通るようになっていた…


 理由を聞いても、坂田は"お前の言う事を俺は信じるようにしている"と言ってきた…


これは、神崎にも同じような傾向があり、神崎が何か頼まれ事をされれば、坂田か、僕に必ず相談し、最終決定は何故か僕にいつも委ねられているのだ…


一応理由を聞いても、坂田と同じような返事しか返ってこない…


僕…そんなに説得力のある事…言ってないぞ?


「じゃ〜これから真也は、放課後学校に残って、バスケ部の練習に来てくれ!! いや〜本当にありがとな〜真也」


こうして、バスケ部員は自分達の教室に戻っていった…


「じゃ〜そう言う訳だから2人には申し訳ないけど、しばらく3人では遊べないわ…」


坂田が申し訳なさそうに僕と神崎に言う…


「ううん…気にしないで 思いっきり、バスケの練習に打ち込んで来てね! 試合は必ず峰打君と一緒に観に行くからね?」


「ありがとな… 楓、峰打…!!」


「おう〜 思いっきりバスケの練習楽しんで来いよ〜!! ひょっとしたら、そのままバスケ部に入部する事になるかもな?」


「いや〜多分それは無いと思うな〜 ってか、峰打何かテンション高くね?」


「い…いや…そんな訳…無いだろ?」


あ…あぶね〜!! ひょっとしたら、暫くは1人で放課後の時間過ごせるかも知れない…と思うと、テンションが高くなってしまっていた…


顔…ニヤけてないよな?


「何々〜 さっき…ちょっと会話聞いちゃったんだけど、坂田君、バスケの試合に出るの〜?」


「えっ!? 本当!? 絶対見に行くね!! 坂田君…!!」


さっきまでの会話を聞いていたのだろうか…クラスメイト達が坂田と神崎の周りに集まってくる…


やっぱり2人は人気者だな〜と心の中で呟く僕であった……


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