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作者: 白無

しとしと降るよ 雨が降る

優しく柔く あたたかに

哀しみ包み なくように


ごうごう降るよ 雨が降る

鋭く強く 雷鳴が

怒り抱きて 叫び出す


しょうしょう降るよ 雨が降る

ひとりぼっちに 膝抱え

だれか来るのを まっている


ぽつぽつ降るよ 雨が降る

心の声に 耳すまし

言の葉のせて 詠にする


ばらばら降るよ 雨が降る

違えし道を なつかしみ

また逢うときを 望んでる


綿々降るよ 雨が降る

眠れぬ夜は 過ぎ去りし

光の日々を 想ってる


長々降るよ 雨が降る

遠くの雲は うすくなり

忘れたものが 目をさます


明日はきっと咲くのだろう

枯れた花は よみがえり


明日はきっと晴れるだろう

ほらもうすぐ 雨は止む


ひとりにサヨナラ 空みあげ

みんなでいっしょに 歩きだそう


苦しい雨はもう降らない

悲しい雨はもう降らない


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