表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アパラー  作者: 市原 和
1/1

アパラー

寒い、冬がやってきた。そうふと思ったのが渋谷ハチ公口改札前で友達を待っていた時だ。その時はまだこんなにも大きなことが起きるとは起こっていなかったかもしれない。

私はフリーターだ。人生何も無いつまらない類ものだと思っていた。家の家系は姉と妹の三兄弟。叔父、叔母も80歳を超えてもまだ尚元気である、こんなことを聞いただけではそこら辺の裕福な家庭にしか見えないが現実はそうでもない。母は姉が2歳の時に1度離婚、私が生まれたのは別の男で私がまもなく生まれるところで離婚、そして、今の父親が3人目で今の妹が出来るきっかけとなった人物だ、その上姉は一番最初の父親に引き取りいまでは絶縁し姓も変わっている。それから私が中学に上がる頃に事件が起こった…。

学校が終わり真っ直ぐ帰る時だ校門に見知らぬ男が2人立ちすくみ私のことを見ると1人の長髪の男が腕を掴んだ。

「お前、葉山洋一か?」

あ、そうだ名前を言い忘れだが私は葉山洋一だ。以後お見知りおきを。

もう1人の太っちょもニヤニヤしながら近づいてくる。

「親父の場所わかるか?ガキ!」

その時に頭の中にふと親父?と疑問を持ちなぜとなる。

「なんか知り合いですか?家にいますけど?」

ませてた私は普通に対応返答し、そのまま掴まれた腕を離しそのまま校門を出て帰って行った。あとも追ってこない、そのままその男二人とは2度と会うことは無かった。

それからだ、話がかわり、父親は借金まみれで逃げ総額1000万。一軒家を立てるだけ立て税金も未払い、クレジットも未払い。母親の署名でクレジットを、使い込む有様だ。この時校門の男が脳裏に浮かび、全てが繋がった。それから家庭は崩壊。母親は鬱病家から出ず、家族は崩壊していた。

それから10年。私は今東京に逃げて一人暮らしをしている。フリーターをしているが、未だに就職は決まってない。

まぁ過去はこれだけにして、ここからが本題だ。

待っていたところに、中国人が走ってきた。古汚いじゃけっと、穴が空きまくっているズボン、ボロボロのリュクサック。

「ワルイナ!」

「おせーよ。ほんとに!なにがしてんだよ!」

そう言うとにんまりとしながらリュックからペロペロキャンディをだしてきた。

「謝謝」

「はいはいはい、中国語はいいからカラオケ行くぞエンジロウ」

「ワカッテマスヨ、ソレヨリハライテー」

それをシカトしてズカズカとスクランブル交差点まで歩いていく。それをエンジロウ、通称エンコクユウ中国人が追いかけてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ