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ブロローグ

「頑張ればできるだなんて思ってないよ。」

「じゃぁどうしてがんばるの?」

「頑張るのが好きだからだよ。」

「ふーん・・・。」

「風香は頑張るの嫌いか?」

「別に。好きでも嫌いでもない。」

「そうか。」



そういって微笑んだおじさんの笑顔を思い出していた。


おじさんはいってしまった。


遠い遠い場所へ。


葬式にはでなかった。


だって私は親戚でもなんでもないから。


わたしはただの・・・。



「私パパ嫌い。」

「そうか。」

「だっていつもいつもママのこといじめるんだもん。」

「そうか。」

「おじさんがパパだったらよかったのに。」

「本当にそう思うか?」

「・・・思わない。」

「どうして。」

「だっておじさんかっこよくないもん。」


おじさんは愉快そうに笑った。



おじさん。


風香は20歳になったよ。


彼もできたよ。


おじさんに似てて、パパとは正反対。


つまりあんまりかっこよくないんだ。


私ママと違って面食いじゃないみたい。


でも、おじさんに似てて、とっても優しくて、楽しくて、温かいんだよ。



おじさん。


風香は今幸せだよ。


それはあの時おじさんが、ああしてくれたからなんだよ。


だからもう絶対に謝らないで。


絶対に。



おじさん。


線香もあげずにごめんね。


もうあの街には帰りたくないんだ。


だけどおじさんのこと一番好きなのは私なんだからね。


わかってくれるでしょう?



おじさん。


きっとどこかで聞いてると思うから一度だけこう呼ばせて。




「おとうさん。」



ポツリとそういった途端、堪えていたものが溢れ出してきた。


私は号泣した。


道の真ん中で人目も気にせずにしゃくりあげていた。



おじさん、悲しいよ。


いかないで。。。



気の済むまで泣くと、私は拓斗のアパートに向かっていた。


アパートに着くと、拓斗は一人で酒盛りしていたようだった。


拓斗は私の泣きはらした目を見て少し驚いていたようだった。


だけど私を部屋に入れると、何にも聞かずに缶ビールを1本手渡してくれた。


こうゆうところがおじさんに似てるのだ。



私は、ビールを半分ほど飲むと、拓斗におじさんのことを少しずつ話し始めた。


今日まで隠していたこともすべて。



私の話を聞き終わっても、拓斗は私を抱いてくれるだろうか。



そんな思いを抱えながら。。。




読んでくださってありがとうございました。まだブロローグなので、?なところもあったと思いますがまだまだこれからも続けて行く予定なのでよろしくお願いします。。。

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