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夏休みに夢いっぱいなお客様
「あー、外暑すぎ。」
「やっぱ、室内サイコー!」
制服姿の、女の子二人組が、お店に入って来るなり、
手をパタパタとさせたり、汗を一生懸命に拭ったりしている。
二人は、席に着くなりメニューを見ながら、
それでもなお、おしゃべりはずっと続いている。
「何食べよっかなー」
「てかさ、やっと夏休みじゃんね!」
二人の会話は、コロコロと目まぐるしく変わっていく。
「もうさ、めっちゃバイトしたいんだよね!」
「わかるー。めっちゃ稼いで、可愛い服とか、アクセとか買ってさ!」
「あとライブだよ!やっとチケット当たったし~」
少し時間が経つごとに、次々と新しく内容が変わっていく様子に、
従業員らはただ眺めていることしかできなかったが、
ただ一人、マスターだけは、
「ああやって、自分たちのペースで、自分たちだけの世界で、
話したいことをひたすら話せる友達というのは、貴重だからねえ。」
と、嬉しそうに言うのでした。




