☆居場所かふぇ☆
ファーニンの勧めでフール諸島国の大都市、フーニルに向かう。
その途中、利用できそうな浜を見つけた。今日はここでカニを捌く。
カニは高価格ゆえにギルドでは買い取れないらしい。そもそも身は買い取るにはリスクが大きいのもあり、甲羅のみの買い取りになるそうだ。
となれば、私たちがするべき行動は一つ。カニを食べるということだ。
ファーニンによると、カニはやはりボイルが美味しいらしい。
「オリ〜、こんなに取れたぁ!」
マリが大量の樹の実を抱えてやってきた。後ろからは"魔力のない魔物"を引き摺るヴェレーノが現れた。
持ってきてくれた2人に感謝して、スキルで飲み込む。そうすることで毒の有無を判別できるのだ。
殆どの樹の実に毒はなく、安心して使えるようだ。
「さあ作るよ」
焚き火に火をつけたマニがやってきた。手伝ってくれるみたいだ。
スキルからテーブルとまな板を出す。
「まって、どんな大収納なの……?」
「私のスキルのこと? それならほぼ無制限だよ」
話を止めて料理を見せてあげようとして私の動きが止まる。おかしい、発動しない?
仕方なく『神ノ恵技 掃除屋』を発動させて動揺を隠す。
『神ノ恵技 掃除屋』の権能である、"分離分別"でカニの身を甲羅から剥がしてまな板の上に置く。
「ボイルしたあと、卵黄と酢、あと塩を混ぜたやつに油を注ぐよ」
慣れた手つきでかき混ぜ、手際よく油とミックスさせていく。ゴロゴロしてるものにはまっているから、茹でた卵と作っておいた根菜の酢漬けを細かく切って突っ込む。
そこにほぐしたカニの身を入れてパンで挟む。一品目はこれで完成だ。
二品目は、茹でたカニの身を『神ノ恵技 掃除屋』の風の刃で切った"魔力のない魔物"の肉で包むというものだ。
これはかなり悩んだのだが、塩ベースとタレベースで行こう。
樹の実を潰して果汁を集め、味見をすると甘酸っぱくちょうど良さそうだった。硬めのやつはすりおろしておく。
ハチミツとフールの町で見つけた安かったが美味しくない醤油、料理酒を混ぜて沸騰するのを待つ。
その間に香種油と香種を混ぜてすりおろしていたやつと果汁を少し加える。ふむ、やはり香種はいい匂いがする。
沸騰したらそれらを混ぜればタレができる。それを肉で巻いたカニにぶっかければ完成だ。ふわっと辺りを香ばしくも甘い香りが覆う。
私の横でマニが残った塊肉を丸焼きしている。真剣な彼女の横顔を茶化すのも今やるべきでは無い気がして料理を運ぶ。
「あなた凄いのね」
タレを左の人差し指につけて舐めたファーニンが目を見開いてそういった。
「でしょ、普段は作り置きやその場で買ったりするんだけど今回行った市場では無くて。作り置きもちょうど切らしていたんだ」
私はその賛辞を受け取る。そういうのはとても嬉しい。もっと言ってくれても良いのだが。
「ここ、ルナトから距離があるから醤油も味落ちちゃうんだよね。あなたが味噌とかゲットしたらとんでもないもの作っちゃいそう」
「みそ?」
"みそ"と言うのはなかったな。見逃したのかもしれない。
「やっぱり知らなかったんだね。どうりでみそ汁が無かったわけだ。えっとね、味噌の制作過程で出てくるやつをなんかしたのが醤油らしいよ。不思議だね、なんで醤油を知ってるのに……」
「う〜ん、もしかしたらあったのかも? たまたま知らなかっただけ、みたいな」
だが、残念ながら知らない。
醤油は雷国の名産だったはずだ。何度も訪れた国だが、味噌は見なかった。
「まあいいよ、どれもすごいいい匂い。早く食べたくてしょうがないよ」
唇に綺麗な爪先を当てて目を輝かせるファーニンを見て私は顔が綻ぶ。
一つフォークで突き刺す。普段はスキルで生成するのだが、うまく作れなかったから、普通のフォークだ。
肉巻きに突き刺すと肉から艶を帯びたタレが零れる。
なるべく早くフォークを手渡し、ファーニンは嬉々としてそれを受け取った。
彼女の口に入った瞬間、感嘆の声が漏れた。何もないフォークを見つめて、その後に私の顔を見た。
手で口元を覆いながら、
「革命級の美味しさだよー!」
そう言った。とても嬉しいものだ。
「よかったよ。この料理は初めてなんだ」
「え!? ほんと! うますぎるよ!」
2つ目に手を出そうとして、だが、申し訳ない気持ちもあるのか堪えているようだ。
「すぐ晩ご飯なんだ。もう少し我慢してね」
ファーニンによそったお皿を渡す。
もう一枚受け取ってくれるようだったから『誰でもいい』と伝えてもう1プレートよそってお願いする。
「できたぁ!!」
いきなり叫んだマニにびっくりして持っていたサンドウィッチが手から滑り落ちる。パンがはがれてしまった。
じっとマニを睨むと頭を掻きながら申し訳なさそうにしている。
「私食べるよ!」
ひょいと拾って口に突っ込むファーニン。
無言のまま咀嚼を続けゴクリと飲み込む。あれ、気に入らなかったか……?
「あなたって料理人!? 私たち祭事や給料日とか、お祝い以外は"ヴァルメシ"しか食べないから、これは美味しすぎるくらい!」
"ヴァルメシ"というのはヴァルメカの食品会社が作る完全栄養食らしい。それだけ食べれば栄養が完璧に摂れるとか。
だがあまり美味しくなく、乾いているためスープや操国のお茶で流し込むのが一般的らしい。
操国のお茶はこの前低価格で販売しているのを見たし、買っておくのもよさそうだ。
「うーん、どちらかと言うと料理屋かな。いつだったか炭を溶かしたみたいなスープを飲まされたことがあってそれ以来自分で作ってるんだ」
「炭を溶かしたみたいなスープ……?」
思い出すだけで喉に変なものが登ってくるくらいには不味かった。あれが最初で最後のあの人の手料理だったと思う。
「指揮も戦闘も頼り甲斐のある人でね。でも、料理だけはできなかったみたいだよ」
あの人の顔を思い出そうとして、出てこないことに眉をひそめる。
「大丈夫……?」
「あ……、うん。戦友で、師匠みたいな人だった。ふふ、懐かしい……。覚めちゃうから、続きは食べながら話そうか」
「そうしよう!!」
今後のために色々採集に行っていたマリ達を呼び戻し、ワイワイした雰囲気に包まれる。
それぞれに盛って置いたお皿を配り、真ん中にサンドウィッチが乗った大皿と、肉巻きに占領された深皿、マニが作った肉塊が居座る大皿がコトと置かれていく。
マリが追加で取ってくれた樹の実はどう使おうかなんて考える暇もなく、みんな頬張り始めた。
「姉ちゃん腕上げたね。やるじゃん」
「妹こそ」
そう冗談を言い合う。思い出して、私の中に籠もってくれている堕霊たちに何個かあげる。
感想は五月蝿いから聞く必要はない。
「オリ、やっぱり使えない」
マルが歩み寄ってそう言ってきた。私だけじゃないのなら良かった。
解決策を考える、と伝えて席に戻ってもらう。ファーニンが口いっぱいの
「──さっきの続きしてよ」
ファーニンに言われて、頭の中で情報を言うべきものと言う必要がないものに分けていく。
「うん、いいよ。あの人は私をギルドに勧誘した人でもあったんだ」
遠いあの日を思い出す。靄に覆われたあやふやなあの日のバッジは頼もしかった。
「私は仲間に恵まれた。今の仲間も故郷の仲間も」
グラスの少なくなった水を眺める。
「少し空気が重くなっちゃうかもだけど」
そう前置きして私はなるべく軽く話す。涙は出ないから。
偶然、あの人の最期に立ち会ったんだ」
マニのフォークが樹の実を刺しそこねて皿を叩く。樹の実は弾き出されて皿から転がり落ちる。
乾いた音のせいなのか、私たちの空気は熱を失い背中に冷たいものが通り過ぎる。
「あの人は敵に突き刺されて死んだ。私は、当時の後悔を殺しきれない。でもね、あの人の声が私を包む。『あんたが望んだのなら、死ぬまで続けなさい』って、私が6歳のころに言われたんだ」
だから私は辛くないよ、と付け加える。
やっぱり重くなった空気を軽くするために何かいいものはないかと考える。
「あ、私の故郷に伝わる面白い童話の話をしようか────」
────昔、悪い科学者が居ました。彼は"実験者"と呼ばれていました。
彼は色んなものを実験台にしてきました。その中で神を実験しました。
神は魅力の塊です。頭のいい大人だって信じている。信じていない人だって一度は祈ったことがあるはず。成功しますようにって。
そんな神の力を人に授けたらどうなるんだろう。そう思って無限とも言える回数、力を与え続けました。そして無数の実験の中で成功例がちらほら出てきました。
力を注がれた男はとても強く、どんな大きい生き物だってやっつけることができました。
でも、その力に目をつけた悪い王様が国どうしのケンカを始めました。
王様はたくさんのお金で男を誘い、男はその力で多くの人を殺しました。
でも王様はそんな男がこわくなりました。だって、いつ王様を倒しに来るかわからないからです。
だから王様はまた新しくケンカを始め、男をもっともっとたくさんのお金で誘い兵隊さんとして送り出しました。
ですが、男は休んでいる時に捕まって"ろうや"に閉じ込められました。
怒った男は"ろうや"から逃げ出し、王様と、相手の国をまとめてやっつけてしまったのです。
「────これは魔力の使い方を教えるための童話。私もよく、これを読んでもらったの」
懐かしい記憶たちだ。
「……美しくも醜いはなしね」
目を細めてグラスを見つめているファーニン。赤みを帯びた紫のそれを一気に仰ぐ。
「そう?」
私たち二人以外は前の騒がしさを取り戻していた。
「あなた、悩んでるでしょ」
ファーニンは酔いのせいなのかワインで頬を染めていた。ワイングラスの縁を指でなぞる彼女。
「私って恋煩いの幼子に見える?」
私は水に反射した自分の顔を見つめながら独り言のように言った。
「恋っていうか……なんだろう、とても"音"が沈んでる」
「音?」
「うん。私、背中の泡で相手の気持ちが何となく分かるの。たぶん声か何かを増長してくれてるんだと思う。それで、なんとなーくだけどそう感じたの」
ふるっと私には無い"泡"が揺れた気がした。
ファーニンの声は酔いに溶けていたが、それでもまっすぐ私に飛んできた。
「アレ、今度は私が空気を重くしちゃったかしら」
がたっと音を立てておもむろに立ち上がった。私を一瞥した視線はついてきて、と言っているようだった。
彼女が手を振り払うと光の道ができる。彼女を急いで追うために砂浜を速歩きする私の靴に砂が飛び込んでくる。
「どう、海辺」
ザーザーと音を立てる波が心地よい。ファーニンは鼻歌交じりに貝殻を数個拾った。
「貝キレイでしょ」
色素の薄い右手にちょこんと淡いピンク色の貝殻が居座っている。月明かりがないのに貝の輪郭が見えるのは神秘的で惹かれた。
「あげる」
右手を出されて、悩む暇もなく一番手前の貝殻を貰う。その時触れた掌は武器の柄のせいなのかやけに硬かった。
「ありがと」
「うん。貝殻って、海の長い旅の中で岩とぶつかって、波に削られて……。そうして私たちの手元にやってきたとしたらとても強かでいいなって。だから私、好きなの」
「"過去には強かに"……」
「それ、いいね」
「……ううん、受け売りだよ」
私は無理やり笑みを浮かべる。
指先に残る無機質な冷たさは夜風に流されて消えていた。
広いテントの隅、ブランケットを抱き締めた状態で目が覚めた。
口が乾いて気持ちの悪いから、うがいをしようとテントから出る。
漏らした声もカラカラで軽く困惑したがすぐに思い出した。普段とは違うんだったと。
湿ったテントの出口を閉じて、トボトボと灰になった焚火の近くの椅子に乱雑に座る。
コップをスキルから取り出してぼーっと眺める。
「おはよ」
隣に椅子を置く音とその声が同時に聞こえた。ふと音のなった方を見るとマニだった。
「おはよう」
少し遅れたが私も挨拶をする。
マニが私のグラスにスキルの水を注いでくれた。飲むとだいぶ眠気が覚めた。
「いつ言うの?」
「何を」
「そりゃ、どうして来たか、でしょ」
黙っているとマニは聞いてもいないのに理由を解説し始めた。
「だって、私たちはこの世界をあまりに知らなさすぎる。ギルドマスターには間違いなく怪しまれているし────」
「信じると思う? 最上位天使の力で転移してきました、なんて。しかもその理由が"刺激が欲しい"とかふざけてると思われるよ」
「ふーん、どうりでかみ合わないわけだ」
「そうなの。だから説明は後でいいよ───って!?」
私とマニの肩に両手を乗せたファーニンがにっこにこで私たちの顔を交互に見つめた。
朝だから油断していた。ていうかついさっきまで毛布を被って寝息を立てていたはずなのに。
「スキルの発動を感じて起きないわけ無いでしょ」
確かに、そうかも知れない。普段は私が使っているからスキルの感知を阻害するのだが、今日はマニが水を作ってくれたから邪魔をすることなんて考えてなかった。
「私、そんな鈍感じゃないから。普段ソロなんだよ、スキルを感知できなかったら死んでる。あ、でも今日が命日かもね、死因は"スキルを感知したから"。すごい皮肉ね」
口を手で隠しながら笑う彼女は軽口の中でどこか哀愁を感じさせた。
「あなたを殺すのは破滅への片道切符だよ。この世界全部を敵に回したら面倒だ」
「へぇ、負けることは考えてないんだ」
「それくらいで死ぬなら私たちこそすでに死んでる」
マニはそう言い切って、椅子から立ち上がる。水がちょろちょろと垂れるように調整して口をすすぎ、灰ばかりになっている燃え後に水を吐く。
そして、指で口元を拭って、堂々という。
「もし私たちを怪しむのなら逃げればいい。周りの人に噂を流しても良い。でも、この国どころか、この世界全部潰す」
ファーニンは薄く笑みを浮かべた。
「私はどうせ死んでたんだ。それにこの国に未練も何も無い。あなたたちを怪しむのなら手作り料理なんて食べるわけないでしょ」
「私たちは姉ちゃんに付き従うだけだよ。少なくとも、姉ちゃんは一度も選択を外していない」
妖艶に笑ったマニに採取から戻ってきたマルがたじろぐ。
それを見て、まだ朝ごはんの下処理をしていなかったことを思い出した。
「今朝は食べる?」
「近くにお店あるからモーニング行こう」
「なにそれ」
「そんな辺鄙な場所出身なの?」
ニヤッと笑われてムッとしたが、馬のいない乗り物を初めてみた以上そう言われるのは仕方がないのかもしれない。
「まあ、首都だったけど、そもそもここまで文明が発展してなかったの。戦闘ばかりだったし」
故郷での戦闘の数々を思い出す。
「ふーん、大変な場所だね。ま、もしかしたらここもそんな変わらないかも。戦闘はいっぱいできるよ」
彼女はそう言って私から離れていった。
空腹を紛らわせるために隠しておいたお菓子を摘む。持ってきたのは『ステージ』名産の『焼肉風パイ生地、大容量版』だ。
木の蓋をスライドすると魔紙で包まれた丸いお菓子が現れる。
甘じょっぱい味付けとサクサク食感がやみつきになると有名土産になっている。
やはり小腹にはちょうどいい。"甘じょっぱい"が一番いいに決まってんだから。
マニが左手を差し出してきたからその手を揉んでやる。
睨まれたが、これは私だけのオヤツだ。絶対にやるもんか。
1時間くらい歩いてようやく着いたのは美しい外見の家だった。
看板には『居場所かふぇ』と書いてある。その下にはよく分からない文字が羅列されている。
「えっと……、『ほろ苦コーヒー』『泡浮きコーヒー』『フールドリンク〜赤、青、歌〜』……?」
「私のオススメはこれ、『フールドリンク』」
そう言いながら彼女は木の扉を開ける。それに慌ててついていく。
カランという鈴の音が響いて店員さんがひょこっと顔を出した。
「お好きな席にどーぞ」
ファーニンは左手をひらりと少し振ってテーブルの前に座った。
それについていくがいきなり怖くなってきた。
「ここって金貨使える……?」
「金貨って……、そんな金額にならないよ。せいぜい銀貨10数枚じゃない?」
「そう言えば金貨って銀貨何枚と交換できる?」
「え、銀貨500枚だよ」
金貨1枚で銀貨500枚。銀貨1枚で銅貨500枚らしい。換金自体は変わってないなら大丈夫か。
金貨は自作でも破片でもいいというルールも変わらないらしい。重さが一緒であれば価値は変わらないのだから。
もちろん私は偽物かどうかの判断はできるから、偽装コインを掴まされることはない。
ならいっぱい食べても大丈夫そうだ。
席はかなり広く、10人席だったため、皆同じテーブルに座れた。
「モーニングプレートと何にする?」
「んー、ファーニンのおすすめのやつがいい」
他の仲間たちは私と同じ物がいいらしいから注文もかなり早くできた。
談笑してたらすぐに到着した。
黄金色の美しいパンに乗っかった卵と、きれいな樹の実。
そして横に置かれたのが『フールドリンク〜歌味〜』らしい。
家型のコップに泡が浮いては消えてを繰り返している。ビールみたいだ。
ファーニンはパンを口に運び、サクッという小気味いい音がお腹を刺激した。
私も同じようにパンを口に運び、飲み物を口に含む。舌の上で弾けるような独特の感覚と、淡い甘さと体の芯から冷やすような冷たさ。ファーニンが押すのも頷ける。そしてこの"すとろー"というのはとても便利だ。
ステージではガラス細工と言っても窓ガラスを華美にするくらいの需要しかなかったというのに。
パンとも相性が良く、確かに朝にピッタリだと言える。
「──そんなに発展してないんだね……」
バカにされたが、これは負けた。
食を軽んじる文化だったのはそうなのかもしれない。それにしてもフールの発展具合には驚かされるばかりだ。
「この飲み物もおいしい。作れたらいいんだけど、無理そう」
そう呟くとファーニンは微笑んで、
「気に入ったのなら後でスーパーに寄ろう。いろんな食材を買えるし、テントなんかも売ってる」
なんと、そんな神様みたいなお店があるのか。
小一時間ほど滞在して会計を済ませる。笑顔がすてきな店員さんに別れを告げ、外に出た。
昼に近づく頃合いだというのに未だに空は暗い。やはり、『沈界』という名の通り太陽も月も顔を出すのをやめた世界だと分かる。
「危ない車だなぁ」
スピードを出したソレはクルマと言うらしい。はえー、と声を漏らした。
すると、ファーニンは色んな『クルマ』に関する知識を教えてくれた。
曰く、クルマが通る場所を『車道』、車道を歩く人が渡れる場所を『横断歩道』、横断歩道にある3色に光っているヤツが『信号』など、基礎知識を注入された。
「そろそろ見えるはずだよ……、スーパー」
少し歩いたらファーニンがそういった。まだ見ぬ『スーパー』とやらに期待を膨らませるのであった。
雷国
浮かんだ大陸にある国の一つ。正式な国名はダラニ。
雷の障壁で国を守っており、大陸の中でも特殊な国。
ステージ
オリヴィアが生まれた国。
二度と訪れることはない、浮かんだ大陸の国の一つ。




