各国紹介
『コンテンツに関する注意喚起』
戦争や戦闘における流血、身体の損傷を伴うシーンである残虐・暴力的描写や、重い心理的描写などが含まれます。
これらの描写が苦手な方は無理のない範囲で読み進めるようお願いいたします。
本作に登場する国家、文化、宗教、民族、人物、組織、地名などはすべて架空のものであり、特定の現実の国や地域、文化、思想、宗教、組織を批判・揶揄する意図はありません。
また、作中の設定はすべてフィクションであり、現実のものとは関係ありません。
もちろん、暗い展開ばかりではなく、国や旅の道中によっては、キャラクター同士の絆、恋愛などの人間関係も描くつもりでいますので、応援していただければ幸いです。
ここは沈んだ世界。空に浮かんだ大陸を神を倒すことで救った"大英雄"はここを訪れた。
魔物を作り出し、会話可能な個体を実験台にし、一人の少女を機械化させた憎き神。
そんな神を倒した彼女は新たな世界の冒険にやってきたのだ。
海に浮かぶ歌国 フール諸島国
多くの島から構成された島国。首都はフーニル。
フール礁を特産とする国であったが、今は産出量が激減し、農業に切替えつつある。
泡背負という民で多くは構成されている。そして彼らを『大罪裁きの島巍兵』という王直属の兵隊が管理している。
機構国 ヴァルメカ
一つの小柄な島と大きな島で構成された最高レベルの技術力のある大国。首都はリマーク。"首構"とも称される。
完全に人と違いないような『機構体』というヒューマノイドロボットを作ってきた歴史がある。彼らは花の二つ名を持ち、様々な国に友好の証として贈与、販売されてきた。
"万能機構財団"という大きな組織が強大な技術力の目玉である。そのため、安全な国としても周知されている。
だが水面下では、万能機構財団──万機財──に反抗する反構組織という武装組織もある。
防衛国 ギルド
かつて、この世界のあちこちに大使館を持っていた国。首都はギルニティー。"首防"とも言われる。
防衛国の名に恥じず、血管のように国土の全てが通路で繋がっていて、そこに車が通る。そうすることで首防を厳重に守り、攻め込まれたことはない。
その通路の内側が区分けされていて、血筋で入れるエリアが変わっていく。
だが、完全な上下社会が形成されていて、首防近くは高貴な生まれの者が、外側には貧民が暮らす。
多くの王侯貴族たちが自国の大学に入り、学校祭はこの国のメイン行事の一つである。
墜国 ウィード
空港を作れず、港しかない哀れな国。首都はウィード。"反都"とも呼ばれる醜い町。
セーチルという植物のジャムが特産で、何度も食べるとやみつきになってしまうらしい。
血呑と、血食という民族がいて、ほかにも少数民族が住む。
深く酒と関連する文化は惰性の象徴なのだろう。
顔の国 ラティス教王国
灯火隊という反政府組織がいる島国。首都はドゥリべー。またの名を首島ドゥリべーという。
他宗教徒の入国規制などはないが、布教は一切禁止されている。
海の中に様々な空間があり、水を愛する民でもある。
民族は"顔産み"、"顔名師"、"顔落"、"顔壊れ"そして"教竜人"などがいる。
海に長時間潜れないなら来るべきではないそうだ。空気は水に拒絶されるから。
秀でた国 セレファーン王国
スカスカの中央の大陸と、周辺にある多くの島々で構成された国。首都はネプリー。首夜の都とも呼ばれているが、由来は謎である。
自然豊かな島々は四季折々の絶景を纏う。
踊り巫女という巫女たちが一年に数度、太陽のないこの世界で眩いスポットライトの中で踊る祭りがある。
巫女は国が一定年齢を超えた少女たちを集め、養育し、"踊り"と"入軍"に振り分けられるそうだ。
闇の中で明るい街は闇を手放せないのかもしれない。
月魄の国 ルナト
月に憧れを抱く国。首都はナイドーロ。月の光を拾う彼らの信仰心から別名、掬い都ともいう。
一人で回る月から独楽や、月に存在をアピールするために上げる花火など独自の文化を持ち、この世界で唯一月を求めている国。
様々な風景が魅力である。水運も発達していて、上品でありながら質素なまちづくりが人気である。
爪を奉納する文化があり、貧乏な人は爪を売る。そうして得た爪は海の月の生まれ変わりである海浮家から選ばれた高潔な爪のクッションとなるのだ。
敗国 グレイヴ
最強の戦王が没したことで急速に影響力を失った荒廃した国。首都は忘れ去られた。
国というのは名だけで、政府はなく、村を指揮する者もほぼいない。
戦死した人の装飾品や武具を奪い、売る『死体狩り』と呼ばれる人たちが今や希望の星になっている。
まやかしの狐も多く住むとされ、死にたがりではないのなら行くのはお勧めされない。
火山国 ツアチャー
火山の麓に住まう民。自然の光を唯一浴びられる国。首都はカルバール。別名、燃都である。
カルバールには有名な高校があり、多くの生徒を持つ。
カラカラに乾いたこの国は涙を連想させる雨は罪の象徴である。
鈍石という石材はかつて盾に利用されていた。
遥かなる大遺跡や、火口洞窟、熱気に塗れた祭り、広い温泉などたくさんのスポットがあり訪れる冒険者が後を絶たない国でもある。
糸使いの国 操国
自国の糸で作られた織物を輸出する国。首都または首紡は仲尼。
操糸という糸が名産で、手指のように素直な糸は手芸が好きな人たちに人気だ。
紐人という人種の国であり、ほか民族も多数いる。差別などはなく、平等に操家が統治する。
今は国内が不穏になりつつあり、ピリピリした空気を帯びている。
鉱国 エルダリア連邦国
鉱物の生産で潤っていた国。首都は決められていないが、最も栄えている街は鉱都ヴィナーレである。
広大な帝国と陸の国境を持つため分断壁を築き侵攻を防いでいる。
地下に広大な坑道が広がり、そのせいで大きな建物を追加で建てられなくなった。
そのため、海上の孤島に要塞であるロット城を建築し、チャオグオとツアチャーとの貿易を円滑にしてきた。
だが、もはや崩れかけているこの城はかつてのような使い方はできなくなった。
今は海の先にあるフール諸島国と経済関係を深めている。
満港国 チェンラン
"水の神"が消え、希望が萎んだ国。広大な港町であるチェンランが国名の由来となり、今は首都となっている。
迫眼果実という眼球のような樹の実を主要な輸出品としている。種は酸っぱく、実は甘く、果皮は芳香。
それを育てる為に様々な迷信が生まれてきた。今では、瞳を埋めることでよく育つとされている。
掌の皮を集めるコレクターがいて、この国の腐敗が顕著に現れている。
西眼結社という反政府組織がいて、そのリーダー格である三布を中心として急速に影響力を増しているそうだ。
精霊国 スピーチャル
植物を深く信仰する不思議な国。首都または植都はテイカン。
空港はないが、公爵宅の庭に滑走路があるためそこを利用される。
この国では植物を惑星の体毛として捉える、他の国には信徒のいない特殊性がある。
"蔓の舞"という伝統舞踏があり、この時に観光客が僅かにやってくる。
さらにこの国には"精霊樹の杖"という魔法触媒が存在する。それは太陽の祝福がないため、一般の者ではスキルを扱えないからだ。
魔法とは即ち、弱者の藁である。
太陽のふもと ソル帝国
この世界に闇をもたらした、最大の国家。俗称は陽帝国。首陽都市、つまり首都はサン・クレマ。
広大な領土と豊富な水源を持つ帝国主義の国。
自国民には文化や権利を尊重するが、相色人や、色隠しの人々などの先住民族や、他国民には強い差別が残っている。
相色人とは、両目で色が違う人たちで高威力魔法を使うという恐怖心から差別が始まった。色隠しは眼帯などで相色人ではないと偽る人たちでバレると処刑されることもある。
高級毛布などの生産もあったが、いつの間にか有力な個人経営の主だったソフィチェが身を隠したことで急速に儲けがなくなった。
太く、長い煙突の中に家を建てた煙突市街などの有名な街もある。
そんな帝国は尾を踏まれるのをただ待っている。
天都 ???
天に築かれた噂の国。全てが未詳。
神聖な国だとも言われているし、高い技術力を持つとも言われている。
どこに存在するかもわかっておらず、唯一研究が進んでいないグレイヴ上空だと一応定義された。
そんなあやふやな国でも必ずあるといわれる理由は各地にあるのだ。
パンフレットを見ながら、私は思う。
正義というのは言語のように移ろうモノなのだ、と。
一応主人公一行が使う武器をまとめておきます。入手した経緯は触れるつもりは今のところございませんので、もし気になる場合は前作をご覧下さい。
オリヴィアは『黒鬼』(片刃剣)、両手鞭、黒羽の剣(直剣)、黒羽の盾、黒羽の大盾
マニは『青鬼』(片刃剣)、爆星之聖剣(直剣)、双鎌、槍鎌
ヴェレーノには『赤鬼』(片刃剣)、大妖ノ大剣
マリは『八岐大蛇』(鞭)、マリの短刀、大妖ノ炎
マルは『河童』(盾)、マルの短刀、黒羽の炎
セレイアは『猫叉』(鉤爪)、大妖ノ拳
サヴダシクは『鳴釜』(鎌)、短刀、大妖の槍
フィヤルナは『妖狐』(扇子)、黒羽の曲剣
ルーヴァは『海坊主』(大槌)、猫の尾鞭
トルンは『木霊』(弓)、大妖の弓
ヴィーヴルは『天狗』(両剣)
ザキルは『白鐸』(直剣)、煌聖
カオスは『鵺』兵装
ヴィエロは試作機械の鞭律




