表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第三部:静かな違和感(2023年9月)
94/169

第95話 9月26日(火)

朝の職員室 朝7時


出勤してきた教師たちの様子


職員室に、教師たちが集まる。


でも、挨拶をしない。


する必要がない。


目が合えば、すべて伝わる。


そして、全員がそわそわしている。


29日の満月に向けて。


「準備は...」


誰かが言いかけて、止める。


言葉にする必要はない。


みんな、わかっている。


その日、何が起きるか。


そして、それを望んでいることも。


体育の授業 3時間目


見学していた保護者の視点


体育の授業を、たまたま見学。


子供たちの動きに、息を呑む。


全員が、完全にシンクロしている。


準備体操、ランニング、すべて。


そして、ジャンプ力が異常。


人間の子供の能力を超えている。


でも、教師は驚かない。


当然のように受け入れている。


私も、次第に受け入れ始めている。


これが、進化なのだと。


下校後の集合 午後4時


アパートの窓から見ていた住民


窓から、小学校の校庭が見える。


下校時間はとっくに過ぎているのに、子供たちが残っている。


いや、残っているというより、集まってきている。


下校したはずの子が、また戻ってきている。


そして、校庭で大きな円を作る。


教師たちも、それを見守っている。


いや、教師たちも円に加わっている。


何かの儀式のようだ。


いや、準備だ。


29日への準備。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ