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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第三部:静かな違和感(2023年9月)
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第92話 9月23日(土)秋分の日

祝日の商店街 午前


商店主たちの会話


秋分の日だが、店を開ける。


でも、客が少ない。


「みんな、どこ行ったんだろう」


八百屋の山本がつぶやく。


「公園じゃない?」


魚屋の海老原が答える。


「最近、公園に集まる人が多いから」


確かに、中央公園の方から、かすかに声が聞こえる。


「にゃー、にゃー」


歌っているのか、鳴いているのか。


もう区別がつかない。


公園での大集会 午後


通りかかった人の視点


散歩で中央公園を通る。


息を呑んだ。


人が...100人以上いる。


子供も大人も。


そして、猫も同じくらい。


皆、大きな円を作って座っている。


人と猫が交互に並んで。


そして、何かを待っている。


じっと東の空を見て。


近づこうとしたが、できなかった。


見えない壁があるように。


いや、自分がまだ「資格」がないのだ。

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