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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第五部 静かなる浸食(2023年11月)
166/169

第167話 12月22日(金)~23日(土)

12月22日(金)


遠くからの観察 朝


隣々町の展望台から


望遠鏡で、祢古町を観察する住民。


「見えた、動いてる」 「人?」 「...いや、違う」 「でも、服を着てる」


確かに、人間の服を着た四足獣が、 町を歩いている。


かつての日常を、懐かしむように。 でも、もう戻ることはない。


そして、時折立ち止まり、 隣々町の方を見る。


「おいで」 そう言っているような気がして、 望遠鏡から目を離す。


12月23日(土)


クリスマス前 午後


隣々町の商店街


クリスマスの飾り付けがされているが、 人通りはまばら。


そして、奇妙な現象。 子供たちが、サンタではなく月の絵を描く。 「プレゼントは?」と聞くと、 「しっぽが欲しい」と答える。


親たちは困惑しているが、 自分たちの爪を見て、黙り込む。


伸びすぎた爪。 変わり始めた手。


もう、時間の問題だ。

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