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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第五部 静かなる浸食(2023年11月)
164/169

第165話 12月12日(火)~19日(火)

12月12日(火)


記録者の消失 朝


雑貨店は、開かなかった。 ドアに、走り書きのメモ。


『さきに いきます  みんな まってて くれる から  こわく ない  にゃー』


雪の上に、新しい足跡。 最初は二足。 店から100メートルで四足に。 そして、祢古町へ向かって、軽やかに走っていく跡。


もう、この地域に人間はいない。


12月13日(水)〜12月19日(火)


静寂の一週間


雪が、すべてを覆い隠していく。 人間の痕跡を、静かに消していく。


しかし、生命は続いている。 新しい形で。


時折、隣々町から探索者が来る。 YouTuber、ジャーナリスト、研究者。


しかし、誰も帰ってこない。 残るのは、放置された車と機材。 そして、雪の上の変化していく足跡。

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