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第159話 12月6日(水)
取り込まれた者たち 早朝
写真家からのメッセージ
店のドアに、封筒が挟まっていた。 差出人は、3日前に来た写真家。
中には、写真とメモ。
写真:地下への入口。温かい光が漏れている。
メモ:筆跡が、途中から乱れている。
『地下は楽園です 暖かくて、仲間がいて もう一人じゃない あなたも早く 筆が持てない でも伝えたい 幸せです にゃ』
最後は、肉球の跡が押されていた。
電気の供給停止 午後
インフラの限界
ついに、電気が止まった。 隣町全域で。
発電所からの供給が途絶えた。 もう、管理する人がいない。
しかし、祢古町の方向は明るい。 地下から漏れる、金色の光。
残った住民は、ろうそくと懐中電灯で過ごす。 でも、不思議と不便を感じない。
夜目が、効くようになっているから。




