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第157話 12月4日(月)
最後の学校 朝8時
隣々町の小学校
隣町の子供たちは、隣々町の学校に通っている。 しかし、生徒はたった7名。
今朝、さらに2名が欠席。 「祢古町に行った」と親から連絡。
残った5名も、授業に集中できない。 窓の外ばかり見ている。
「先生、月の勉強がしたい」
「なんで?」
「...呼ばれてる気がして」
教師も、答えに困る。 自分も、同じ気持ちだから。
ジャーナリストの取材 午後
大手新聞社の記者
「祢古町の真実を」 そう言って、記者が店に来た。
「住民の証言を聞きたい」
「みんな、いなくなりました」
「どこへ?」
「...還るべき場所へ」
記者は、詳しく聞き出そうとする。 でも、説明できない。 言葉で表現できることじゃない。
「現地を見てきます」
「やめた方が...」
聞く耳を持たない。 使命感に燃えている。
夕方、彼の車が祢古町の入口で見つかった。 中は無人。 シートに、大量の毛。




