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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第五部 静かなる浸食(2023年11月)
152/169

第153話 11月29日(水)30日(木)

11月29日(水)


平和な日常 終日


新しい生態系


人間の都市は、静かに朽ちていく。


でも、死んだ世界ではない。 新しい生命に満ちている。


月の民たちは、地下と地上を行き来する。 昼は地下で休み、夜は地上で活動する。


言葉は使わない。 必要ないから。


心で通じ合い、 匂いで確認し合い、 月の光の下で一つになる。


これが、新しい日常。


11月30日(木)


11月の終わり 夕方


最後の展望


11月が終わる。


祢古町から始まった変化は、 もう止まらない。


しかし、それは破滅ではなかった。 むしろ、解放だった。


人間という狭い枠から、 もっと自由な存在へ。


個体という孤独から、 永遠の群れへ。


月は、今日も美しい。 そして、月の民たちは歌う。


「にゃー、にゃー、にゃにゃー」


その歌声は、風に乗って遠くまで届く。 まだ人間の姿を保つ者たちの耳にも。


そして、彼らも思う。


「月が、きれいだな」

「猫の声が、心地いいな」

「爪が、また伸びてきたな」


物語は、続いていく。 静かに、確実に。 月の光と共に。

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